第4話

美弥と当たり障りの無い会話をしていると前の方の教室の扉が開いた。


入ってきたのはスーツをビシッと着た真面目そうな女の人であった。


何かテンプレ的な先生だなぁ、絶対何かあるタイプだろう、そう考えていると先生が教壇の方に行きこちらを向く


「君たちはもう知って居るだろうが今日、この学校に男子生徒が編入してきた。その理由は分かるか」


先生が言葉を止め、生徒達を見渡す。


生徒達は首を傾げる。


その光景を見て、そういえばどんな原因だろうなぁ、まあ何か凄い理由があるんだろうと俺は考え込む。


すると先生はやれやれと言いたそうな顔をしながら


「それは、お前達が異性の目が無いからっと言って普段の行いがだらしないからだ」


そう力強く言う。


理由、しょぼくね。え、理由しょぼくね。俺はあまりの理由のしょぼさに衝撃を受ける。


「それで、理事長はそのだらしなさを矯正する様に男子生徒を試験的にこのクラスに編入させのだ。だから諸君ら今後は異性の目があると思って普段の生活をする様に分かったな。じゃ説明終わった事だし、佐藤啓太、自己紹介を頼む」


俺の方を見ながら先生が言ってきた。


最悪なタイミングだよなぁ、普通俺の自己紹介の後に説明だろうと心の中で文句を言いながらも立ち上がり


「佐藤啓太です。よろしくお願いします」


無難に自己紹介を終わらせる。


「ありがとう、自己紹介も終わった事だし、そろそろホームルームを始めるか」


先生がそう言うとホームルームが始まった。



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斜に構えてるオタク謎設定のアイドル物の世界に行く ネオミャウ太 @neomyuta

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