【番外編②】処女を貰ってと…言われてもさっ…
「それでは、春ちゃんとの再会と当社への入社を祝って」
春「かんぱ~い!!」
馴染みの居酒屋、でも二人ともウーロン茶。
…まあ…俺には車を運転する用事が出来ちゃったからなんだけど。
二人だけの…歓迎会と言う名前の再会の宴。
春「くすくす…」
「…なんだよ」
春「だ…だってさっきのヒロシさんの顔ったら…あはは~」
「…」
春「…みっくんって…本当に…プレイボーイでロリコンなんですねっ!あっはっは~」
「…」
春「ママへの凄いお土産話が出来ちゃったっ!」
や…止めて…それはヘタレ扱い一直線…
「…お願い…それだけは止めて…何でも言うこと聞くから!!」
春「あ~っ!言いましたねっ!」
「…背に腹は…代えられん!」
春「…じゃあ…お願いが有ったんです。ずうっと有ったんです…」
「…春ちゃん?」
春ちゃんの大きくて綺麗な瞳に…強い光が灯って…
春「…みっくん…あたしの
―
―(少し前、退社直前)
―
ヒロシ「え~、竹村さん本当に三月さんと飲みに行くの?この人本当にヤバいんだって!」
「…ヒロシ…お前なあ…」
春「大丈夫ですよ?三月さんは昔からの恩人なんです。小学五年生の頃ですけど…」
ヒロシ「…」
「…なんだよヒロシ」
ヒロシ「…三月さん、三月さんがロリコンって話は昔からありましたし…奥様の
「…違うわ!!」
―
―(居酒屋)
―
春「いった~い!みっくんのDVだ~」
「アホなこと言うからだ!」
俺の渾身のチョップが春ちゃんの頭に刺さった。
「大体…なんでそんな話になる!」
春「だって…あたしがみっくんに償えるのなんて身体しか…」
「いらんわ!」
春「ひ…ひっど~い!こ…これでも学生の頃は告白してくる男性は全然途切れなかったんだから!」
そうかもしれない…そういう魅力が春ちゃんには溢れているかもしれない…だけどさ!
「人の家庭に爆弾を突っ込むな!」
春「墓場まで持っていけば良いんですよ!バレなければ良いんですっ!」
「…お前の家ではバレただろうが!」
春「…」
やばっ!…言っちゃった…
「…大体、償いってなんだよ…」
春「…うちのバカパパがみっくんにやったこと…みっくんを不幸にしたこと…」
「…誰に聞いた?」
春「…ママ」
…何言っちゃってるんですか!鈴先輩!!
「もう良いや…さっさとお前ん家行こう。鈴先輩に説教する」
実はこの飲み会の前から、今日の帰りは春ちゃんを車で送って、鈴先輩に挨拶するつもりだったんだ。
春「ち…ちょっと待って!」
「…うるさい!娘の貞操を危機にさらすような母親は俺が成敗…」
ピロリロリロリン…ピロリロリン…
春「…みっくん、携帯鳴ってる」
「…げっ…」
…
―
「…いや、女の匂いがしたからとか言われても…そ…そりゃ女の子と居酒屋だけど今日入った新人の子…なおさら悪いって部下なんだってば、しかも小学生の頃から知ってる知り合いの子…なんだよお前まで俺をロリコン扱い…いやちょっと待ってお前身重…だから待っ……切りやがった…」
―
春「…みっくん?」
「…悪い春ちゃん…家に送るのはもう少し待って」
春「…どうしたんですか?」
「…
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