第22話 『同級生』は甘い罠っ!!
京子「先輩っ!奴隷は、ハングリータイガーのハンバーグステーキを所望いたします!」
「…」
日常が戻ってきた10月…久しぶりの横須賀現場への車移動に偉そうな
京子「ほら!奴隷の生活を維持するのも主の勤めですよっ!」
「…じゃあ、奴隷に命令だ。今日この後は俺と…」
京子「先輩、何であたしがそんなことに従がわなければならないんですか?」
「…」
わかっちゃいた…どうせこいつがあんなこと(社内旅行の夜、こいつは俺の指で逝きまくって失神した)で大人しくなるようなタマじゃないことはわかってはいたが…ムカつく!
「…あんときはあんなにヒィ~ヒィ~と喘ぎまくっていた癖に…」
京子「…だって実際、気持ち良かったんだもん…」
…そこは素直なんだな。
京子「正直、彼氏とのセックスは『こんなの何が良いんだろう』ってくらいだから」
「…」
京子「結構、感動したんですよ?前戯をしっかりやって貰うとこんなに気持ち良いんだ…って。いや~良い経験になりましたっ!」
「…お前、もう一度やって欲しいとか…思わないの?」
京子「なんで?」
「…」
京子「やっぱ、先輩はヲタ友が良いですよ。ヲタ友って貴重なんですよ?」
「…お前にはそもそも友達が貴重だろうが」
京子「ええ!否定しません。だから変な身体の関係なんかでそれを壊したくないんですよ」
まあ、こういうやつだよな。Mっ気の強い女の子ならあれからもう少し押せば墜ちてしまうんだろうけど…こいつはむしろ。
京子「あ!南さんとは友達になったので、今度気持ちの良いフ⚪ラのやり方を教えて貰うんですよ。先輩、実験台になってください!」
こいつはむしろ…Sだよなあ。
「嫌だよ。下手くそなフ⚪ラの実験なんか彼氏とやってください」
京子「え~、彼氏にはうまくなったところでびっくりさせたいじゃないですか!」
「…お前…絶対に浮気疑われるだけだそ…」
お前の彼氏、結構嫉妬深いんだからな!
―
―
―
京子父「ほう…君のシビックの足回りはオーリンズなのか」
「…はい、後はマフラーくらいしか変えてませんが」
本当に…本当に、京子ちゃんの親父さんには気に入られちゃったんだよね…
仕事帰り、京子ちゃんを自宅に送った俺が親父さんの晩酌に捕まるのは…これが初めてではなかったりして。
親父さんの趣味は車…しかも弄るほう。男性らしい趣味なんだけど、もう一つ。
京子父「なんだ、君は98に行ってしまったのか」
「…すみません、88でとどまってられないです。ただMACも良いんですよね」
京子父「う~ん、独身貴族は羨ましいなあ」
「…そんなこと、おかーさんの耳に入ったら大変ですよ」
京子父「だから、家内が残業の今日、君を誘ったんじゃないか。さすがの京子も、車とパソコンの話じゃ参加してこないし」
「…いや、もう部屋にこもって鍵掛けてますよね」
京子父「だから…良いんじゃないか」
そう言うと親父さんは、ズイッと身体を寄せてきた。
京子父「…で、98を持っているからにはやったんだろ?…『同級生』」
※『同級生』…伝説の…伝説のエロゲー。一説では、PC98(WINDOWSも無かった時代のNECパソコン)の販売台数を大幅に伸ばしたと言う…いや…紙芝居ゲーなんだけど本当に良い!作者は美沙推し。
「…持ってはいるんですよ…ただですね…高校生の妹なんかいるとなかなか…」
京子父「なんと!持っているのにやっていないのか!」
「…親父さんが98買うなら、積みゲーもったいないので貸しますよ」
京子父「本当かね?じゃあ明日にでも」
?「明日にでも、何を買う気なの?」
「わあっ!」
京子父「はうっ!」
い…いつの間に降りてきた?京子ちゃんっ!
京子「…『同級生』…ママは知らないだろうけどあたしは知っているわ…エロゲーきもっ!」
…どこから…情報を手に入れた!?
お前が知っていることのほうが…まずいんじゃないのかっ!?
※インターネットなんか無い時代です。
京子「ふ~ん?パパ…面白いこと聞いちゃった…」
この日…川藤家のバワーバランスに…大きな亀裂が入った…らしい。
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