第14話 五月の陽キャビームっ!
五月「兄の妹の
京子「(ひいぃ~)」
(画像)
https://kakuyomu.jp/users/kansou001/news/16818093078742007981
嬉々として
なんかキラキラとかピカ~ッとかの明るい擬音が付きそうな…五月の疑似陽キャビームが一気に炸裂して。
哀れ京子ちゃんはたじろぎながら車の端に追いやられて、五月の陽キャビームの圧倒的な熱量の前に溶けかかっている。
溶け掛けた淚目が切羽詰まった様子で
「(せ…先輩っ!こ…この子本当にアニオタなのっ!?)」
と訴えかけてくる。
確かに五月は典型的な陽キャ擬態型のオタクなんだけど…京子ちゃんもそこまでたじろがなくても…
五月と京子ちゃん…顔面偏差値はほぼ互角。
いや…俺は五月には
五月は一年ほど前、幼馴染みのゆるゆる彼氏がいるにもかかわらず、バイト先のナンパな大学生に陥落しかかったことがあった。
…まるで、非オタがごとき闇深い恋愛体験。
結果的にその体験が、五月の隠れ蓑とも言える疑似陽キャスタイルを大きく魅力的に開花させたようで、最近はコミマ会場での陽キャな美少女売り子として、実は同人誌会場では名前が知られてきていたりする。
…こいつの扱ってる同人誌は、どろっどろの近親相姦ものだけど…ほんと早く辞めて欲しいんだけどっ!!
―
―
後ろの席から「ミノフスキー粒子が…」とか「アーバオアクーでは…」とか、マニアック専門用語が飛び交い始めた…まあ大丈夫だろう。
問題は…ガンダムでは京子ちゃんよりガチと思われる京子ちゃんのお母さんか…
「五月、お前の使命はかーちゃん対策だ」
京子「人の母親をかーちゃん呼ばわりすんな!」
五月「え~と、確認なんだけど、京子さんのお母様が、ファーストガンダムガチなんですね?」
「うん…何でああなっちゃったのか分からないけど、気がついたときには…シャアを溺愛していた」
五月「なるほど…シャア推しなことさえ分かっていれば…そうそう地雷は踏まないか…」
「最近は…月刊ニュータイプのガイアギアの連載にはまってる」
五月「アフランシ・シャアか…本当にガチなんですね…これは気合い入れないと」
京子「せ…先輩…なに?この子頼もしい…」
「だろ?…俺の自慢の妹だ!!」
京子「…」
何だろう?京子ちゃんの目がす~っと冷めていったような…
そんなこんなで…俺たち三人を乗せた
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