phenomenon:10
少なく見積もっても二時間。……もっとも俺達の体内時計は
<この大会なんかどうですか>
その前後には、
奴が参加を提案したプロゲーミング大会は、『6d<シックス・デイ>』という意味ありげな名前がついたものだった。中身を見てみる……イベント会場はオンライン。そう、つまりイベント会場に人が出っ張っていく形式ではない。この時点で珍しい。ではプレーヤーをどのように選別するのか? この基準も明白だ。対象ゲームで一定期間ランクマッチ上位に食い込んでさえいれば良く、それもタイトルによって変動する。母体となる団体の正体は不明だが、
<どこでこれを見つけた?>
俺の問いかけに対し、
<前から目をつけていたんです>
前から、ときた。それはどれほど前からか。ここに来る以前から、こいつはそういう思案をしていたのか? そういう疑問を横に置き、俺は一つ、
<この大会、参加するのも悪くないんじゃねえかな>
という話。すると連中は、俺の提案を境目に発言をまるっきり正反対のものとし、賛同の意見を出し始めた。
<何なんですか、これは>
と
しかし……世の中そんなもんだ。恐らく、
<それじゃあ、考えなきゃならんなあ>
と、これまた俺は先刻前までの
<俺達に必要なのは
と。
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