RTAとはゲームをスタートしてからクリアするまでにかかる「現実の所要時間」を競うプレイスタイルで、Real Time Attackの略。バグやショートカットなど様々な手法で最速クリアを目指す、自由度とエンタメ性の高い競技・遊び方です。
本作は「悪役令嬢が破滅ENDを迎えるまで」のRTAを実況する形式で描かれます。
悪役令嬢の主人公はテンプレなストーリーを丁寧になぞりながら、バグやショートカットをフル活用します。破滅ENDへ、最短距離で突き進む。移動はローリング。イベントはショートカットが基本。テンプレ小説なら破滅を回避するために色々と工夫を凝らすのに、本作は真逆。全力で破滅が近づく選択肢を選んでゆく。
その姿はなんとも言えないシュールさで、私は爆笑してしまいましたw
抱腹絶倒!お腹が筋肉痛になるような、シュールな悪役令嬢コメディ!!
しかし・・・です。
ただのシュールなコメディで終わらないのが、本作の魅力です。無事(?)に破滅ENDを見届けても、ブラウザを閉じないで下さい。画面をスクロールしてみて下さい。最後に、1行だけ、ほんの八文字だけ、主人公の独白が記されています。
その独白が、本作に深い奥行きを与えます。
なぜ、主人公はこんなにもハイテンションなのか?
なぜ、主人公は最短距離で破滅を選ぶのか?
そんな疑問への答えが提示され、読者を輪廻転生の深淵へと誘うのです。
ぜひとも・・・その深淵に触れて頂ければと思います。