コウモリに敵は居ない

低地諸国....ネーデルラントとも呼ばれる地域である。

かつての民族ナショナリズムに乗って建国したは良いものの、この土地には全くと言っていい程資源がない。

だが、土地だけはある。

他国が追い付けない程の速度で工業化を成功させ、世界でも有数の工業国となった。

工場で作られる物の6割は武器、弾薬、支援装備。

軍需物資を生産し、各国に売り捌く国家である。

軍隊は国民が志願して作り上げる傭兵のみ。

皮肉を込めてコウモリ国家とも呼ばれる。

だが、侵攻の利点が無いという事はとても良い事だ。

工場の動かし方を知るのはかつてからの人間のみ

いざ侵攻されても、使える工場は一割未満だろう。

各国の装備は最低でも一割は我が国の装備となっている。

レジスタンスが使っていても我が国の責任ではない。

我々が武器の購入を拒否するのは金を払わない連中だけ。

資本主義の元に作り上げられた工業国家は貧富の差こそ激しいが、平和と引き換えだと考えれば安い物だろう。

貧富だけに安いってな!Hahaha!

とまぁ、冗談はここまでだ。

実際、他国とは全く違う形で政府が破壊される可能性がある。

貧富の差が招いた平等への夢は、社会主義という形で現れた。社会主義者は革命によって国を変えようとしている。

如何に社会主義者のヘイトを他に向かせるか、それに我々の命運はかかっている。

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