日出る国より
大陸の北方、フランドル国民王国との海峡を渡った先。
そこにはとても特異な国家がある。
我々とは違う顔つきを持ち、
まるで我々とは違う文化を持っている。
かつての文献ですら僅かな情報しか書かれていない民族。
彼等は自身の事を大和民族と言う様である。
さて、ここまで大陸側の人間の話をしてきたが、我々について説明しておく必要がある。
かつて我々も戦乱に包まれていたが、神話によると一人の男が軍勢を率いて南北に軍を進め、統一した模様だ。
何故これ程までに他人事の様に語っているかって?
神話しか文献が無いのと、そもそも今の政府とは全くと言っていい程共通点が無いからだ。
現在の政府の話をしよう。かつての戦乱を乗り越えた先に出来たこの政府はまさに不完全としか言えない。
民主的とは決して言えないし、まさに封建国家と言える。
しかし一応国としての体は保っている。が、高まる帝国主義は国家を破滅へと向かわせている。
海峡を挟んだフランドル国民王国とは今は良好な関係だが、すぐにでも崩壊するかもしれない
我々に決定権は無い。上の気分によって全てが決まるのだ。
実際、この状況に嫌気がさしている連中は多く居る。
革新華族と呼ばれる人間たちは、政治的にも発言力を持っている。
この国を変える時はいつか?
それは上の連中ではなく、下の人間が決めれるのだ。
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