日没は訪れない
大陸の西方、イベリア半島。
半島の戦乱は他の地域の戦乱と違い、人の野望や欲望によって行われた物ではなく、その殆どが宗教による物であった。
神同士の戦いとも揶揄されたイベリアの戦争は、最も血で濡れた戦争であった。
信心を元に戦争を遂行した為、国が滅びようとも、最後の一人になるまで戦ったのが殆どであった。
数百年の間、徐々に宗教同士は融和し、遂に半島は一つになった。
他の国家に比べ、最も遅く成立したのだが、大陸に興味は無いとして、他の大陸へと進出を始めた。
僅か十数年でイベリアは、本土の十倍はあろう植民地を手に入れた。
だが....栄華も最早終わりへと近づいているようだ。
コルドバ家による継承が行われてから、王国は段々と不穏な状況へと変わっている。
太陽の王国とも言われたイベリアは、次第に向上するナショナリズムの影響力をもろに受けた。
イベリアの西方、ポルトガルは自治から独立へと方針を変え、今こそ自らの帝国を作らんとしている。
植民地の維持も限界を迎えている。
ヨハネス皇子はファランクスを血縁に持つ。
それを頼りに今日まで王国を保たせて来た。
王国に日没は訪れるのか。
はたまた....新たな夜明けを見せるのか.....
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