第3話 隠れた鬼の子

 準備を整え二日たった今日、辺りがまだ薄暗い朝に俺とセシリーは街を出発した。

 移動は馬車に乗って行く、俺とセシリーは中で自分の荷物を横に置き、向かい合って座っている。御者には巨人の森の入り口まで乗せてもらうようにお願いしてある。


 「お二人さん、乗り心地はどうだい?」

 「はい!大きな揺れが少なくて快適です、安心して乗れてます」

 「そうかそれは良かった!」


 御者の質問にセシリーが答えた。この御者はもちろん俺がホリビスであることは知らない、姿形はヒト族と変わらないので、首にある紋章さえ見られなければまずバレることは無い、ただしバレた時にはこの前みたいに周囲に蔑んだ目で見られたりしてまともに相手をしてくれなくなるのが当たり前、もっと前にバレた時は果物を買いに行った時だ、隠していた紋章が果物を見ようとして屈んだ拍子に、たまたま服がずれて見られてしまったのだ、店主はそれを見るなり俺に箱いっぱいの食べカスをぶっかけて来た。

 そんなことがあるためこの旅では、できるだけセシリーに迷惑をかけないようにバレずに行きたい。


 でもセシリーはなんで俺をこんなに受け入れてくれるんだろうか、学者だから学もあってホリビスのことについてもいろいろ知っているだろうし、この世界の教育なんて殆どホリビスに悪印象を感じる内容ばかりだろうに。

 そんなことを考えてセシリーを見ていると、こちらの視線に気付いたようだ。


 「ん?どうしたの?」


 セシリーは少し微笑んだ表情で優しく聞いてきた、気付かれて動揺してしまった俺は、一瞬そわそわして何とか話を切り出した。


 「セシリーはどこ出身なんだ?」

 「え、出身?」


 しまった、困った顔してる、唐突に思いついたことだから質問自体不自然だったか、でも聞いてしまったことはしょうがない、セシリーは困った顔はしたもののすぐ答えてくれた。


 「ベルスティアの領土のリハイオスにあるテイル村よ、そこでお父さんと二人で暮らしてたの」

 「テイル村…」


 全くピンときてなさそうな俺に彼女は優しく返してくれた。


 「まぁ何もない田舎だからしょうがないよね、知らないのも無理ないよ」

 「い、いや!そんな、聞いた事はある…あるんだよ、ただなんて言えば良いか分からなくて」

 「ふふっ、良いんだよ、本当にそんなもんだから」


 あー、何やってんだ、かえって失礼な感じになってしまったじゃないか、気を使わせてしまったし…。

 とにかく話を変えよう


 「父親と二人だったのか?」

 「うん、お父さんも私と同じで学者だったんだ!私が今この仕事をやってるのもお父さんの影響ね」


 やっぱりそういう仕事に就く人は皆育ちの環境が大事なんだな、俺なんて今から頑張って勉強してもなれないような仕事だ、凄いな。


 「へー、じゃあお父さんは自分の娘が同じ仕事に就いてくれたの嬉しいだろうな」

 「…うん」


 どうしたんだろう?傷つくことでも言ってしまっただろうか。


 「お父さんは、私が学校に入る前頃に病気で亡くなっちゃったの、だから私が今この仕事してることも知らないの」


 セシリーが馬車の小さな気にならない程度の揺れに揺られ、俺の顔を見て少し口角を上げ、片方の眉を上げて言う。


 「そ、そうか、嫌なこと聞いたな…ごめん」

 「ううん、そんなことないよ、確かに死んじゃった時は毎日泣いて、しばらく何もしたくなくなるくらい悲しかったけど、生きてた頃の思い出は今でも鮮明に覚えてるの、だからね、不思議と今は前向きなの」


 本を優しい目で見つめ撫でながら言うセシリー、その本は何か父との思い出の品か何かなんだろうか。

 再びセシリーが口を開く。


 「懐かしいなー、あの時は一緒に本を読んで勉強したり、外に出て遊んだりして、楽しかった」


 本当に幸せそうな顔だ、父親か、俺にとってはラウルがそれにあたるのかな、今どうしてるのかな。


 「実はね、この物品集めの仕事、お父さんがずっとやりたかったことなの、元々体が丈夫な方じゃなかったから叶わずだったけど、だから私がお父さんのかわりに頑張りたいと思って」


 それは凄いな、亡くなった後、父の悲願を達成したいってことか、そう言う気持ちは俺にも理解はできる、ラウル達に会う時には立派になっていたい、そんな気持ちと近い気がする。


 「凄く好きなんだな、父親のこと」

 「そうね、私、村に住んでた小さい頃は同年代の子達と仲良くできなくて、ずっとお父さんに引っ付いてたりしてたの、結構お父さん子だった」


 それがこうやって一人で生きてきて立派に仕事をしているなんて、尊敬するしかないな、俺もこうなれるかな。


 「お父さんはいつも言っていたわ、いついかなる時も立場の弱い者の味方をして助けてあげなさいって、大好きなお父さんの言うことだったから、今でもその教えは守ってるの」

 「そっか」


 なるほどな、俺のことを快く受け入れてくれるのも、そう言う父親の教育環境のおかげか。


 しばらく話をしていたら、小気味良い馬車の揺れが停止した。


 「なんだ?」


 御者台の方を覗いてみると、馬がその場で座りこみ眠ってしまっていたらしい、二人で外に出て確認すると御者が馬を起こそうと声をかける姿が見えた。


 「おーい、おーい!」


 セシリーが困っている御者に尋ねる。


 「どうしたんですか?疲れちゃったんですかねぇ」

 「いやーよく分かんねぇ、怪我もなさそうだ、さっきまで普通に歩いてたのにな、こんなん初めてだ」


 出発を始め四時間程度、馬が急に歩くことをやめ、馬車に乗って移動することが不可能になってしまった。そのためしばし時間が必要になり、御者の謝罪を受けたあと俺たちは、馬車から降り外の空気を吸って暇つぶしをする。



***



 俺は馬車が見えるくらいの少し遠めの草むらの上で昼寝、セシリーは道を挟んだ俺の向かいにある木にもたれ座りながら本を読んでいる。

 遠くから御者を見ると、馬が起きるのを気長に待っている姿が見える、刺激しすぎてもいけないしな、でもこんなことなかなか無いだろうし大変だろうな、まぁこっちも気長に待つしか無いか。


 それにしてもいい天気だ、日差しの暖かさも風の強さも丁度いい、このまま眠ってしまいそうだ。

 こうして横になりぼーっとしていると、右耳の方にカサカサッと音が聞こえた、最初は虫か何かかと思い右手を耳の横で振った。どうにも気になったので右を向いて見てみると、そこには二人の子供が立っていた、片方の左にいる子供は、フードを被っていて顔がよく見えなかったが、もう片方の子供はまた別の格好をしており、安そうな服とズボンで顔はしっかり出ている、見た目は女の子、髪は腰まで伸びた綺麗で特徴的なターコイズ色、身長は左の子より少し大きく同い年ではなさそうだ。

 俺は状態を起こし立ち上がり、二人にどうしたのかと尋ねようと近付こうとした所、突然御者が間に入り声を上げる。


 「危ねぇぞ!」


 そう言って御者は俺を片手で押さえ、短剣を抜き子供に向けて距離を取った、突然のことに俺は状況を理解できなかったが、片方の子供がフードを脱ぎ正体を自ら見せる。

 その子供の頭にはツノが生えており、肌も赤色でヒト族では無いことは確かだった、そう、おそらくこの子は”オーガ”と言う魔族だ、魔族はホリビスと同じように怖がられたり差別されたりする、御者はそれをいち早く気付いて助けに来たんだ。

 だが子供は襲ってくる様子はなくどちらかというと怖がっている。何より隣にいる少女はオーガの子を怖がっていない、二人は一緒にここまで来たはずだ、だから一度話を聞いてみた方がいい気がする。


 「待って!」


 ほんの十秒考え今思ったことを俺が話そうと思った時、セシリーが御者の前に立ちそう言った。


 「嬢ちゃん、こいつはオーガだぞ、魔族なんだぞ!」

 「でもこの子はまだ何もしてないじゃないですか、魔族だからって刃物まで出さなくていいでしょ!」


 二人がずっと口論をしていると、オーガの子が泣いてしまった。


 「う、うぅ、おかあ、おとーん!」


 いきなり泣いてびっくりしたが、普通に考えたら刃物なんて出されて、二人の大人が怖い顔で喧嘩しだしたら泣きたくなるのも分かる。隣の少女が慰めているな、やはり話を聞いてあげた方が良さそうだ、御者もそう思ったのか、短剣をしまった。


 「えーっと、こんにちは、私はセシリー、二人のお名前は?」


 セシリーが子供達の身長に合わせ屈み尋ねる、すると少女が慰めて撫でてあげてた手を止め、それに応えた。


 「私はリリ、九歳、この子はボッツ、七歳の男の子」


 そして何でこんな所に二人っきりでいたのかも尋ねる、驚くほどの話でもない、迷子だった。どうやらこの近くにオーガのいる集落があるらしく、そこから離れているうちに道がわからなくなって彷徨っていた所に、リリや俺達と遭遇したらしい。


 「じゃあどうするんだ?俺達も一緒に探すか、帰る場所」


 俺はセシリーに無表情で聞いた。


 「そうしてあげたいけど、魔族の住んでる場所なんてそうそう私たちには見つけられないだろうしね」


 そうだ、今俺達がいるミディ大陸は古代、魔族大陸と言う所だったと言われている、魔族が住む場所と言えば魔族大陸だったらしい、でもそんな場所はヒト族に奪われ、各魔族達はヒト族に見つからないように、現代では隠れて集落を作り暮らしているらしい、ピオットと言うグラン大陸にあるドワーフの住処に一部入れてもらった魔族もいるらしいが、それ以外は全く目撃されたことが無い、だから俺達にはどこが集落かを探すのは至難の業だ。


 「オ、オレ、景色だけなら…何となく…分かるかも」


 ボッツが口を開いた、それに対しセシリーが即座に反応する。


 「本当!?じゃあ馬車に乗って色々景色見て回りましょう」

 「ちょと待て!魔族を乗せるなんて正気かよ」


 セシリーの提案に御者が手を大きく振り反対する。また喧嘩してしまうのかと思ったが、反応は予想とは違った。


 「お願いします、お金多く払うから!何かあったら更に払うし」


 彼女は御者に手を合わせお願いする、御者は少し押され気味になるが、問題点があることを告げる。


 「でもよぉ、俺の馬がうごかねぇことには…え?」


 御者が渋りながら馬車の方を見ると、馬が起き始めていた、これで出発できてしまうわけだ。


 「もう分かったよ、魔族でもホリビスでも何でも乗せやがれ」


 今の言葉に少しだけビクッとしたのは俺の中だけの話だ。


 こうして二人多く乗せ、出発することになった。

 馬車の中から景色を見渡し、いろんな所へ移動したが、ボッツはどこを見ても「ここじゃない」などと言って、全く記憶に合致する場所は見当たらないようだ。次第にボッツが俯き始める。


 しばらくしてセシリーが別の話を始める。


 「ボッツ君は将来なりたいものとかあるの?」


 ボッツはオドオドしながらもセシリーの問いに答えた。


 「オ、オレは将来、おとうみたいに強くなりたい」


 強くなるか、やっぱどの子供も親に憧れを抱くのは普通のことなんだな。


 「へー!すごく立派な夢じゃない、お父さんはすごい人なの?」

 「おとうは故郷で一番大きな魚を捕って来るんだ、おとうの仮の姿は格好良いんだ」


 すごく楽しそうにボッツは父親の話をする、だがその後再び俯き元気をなくす。


 「どうしたんだ?」


 俺は俯いたボッツの顔を覗き込み、心配になりながら聞いた。


 「でも、オレはきっとおとうみたいになれねぇ、泣き虫だし、すぐ道忘れるくらい鈍臭いし、集落の皆には馬鹿にされるし」


 自信ないのか、でも子供の頃なんて皆そんなもんだと思うけど、逆にこの歳になっても立派な大人になりたいとか言ってる俺は何なんだ。


 「大丈夫だよ、子供の頃なんて皆泣き虫だし、道なんかはもっと長く生きていくと自然に覚えるし、それに大人になっても覚えられない人もいるんだよ、馬鹿にして来るのなんて無視してがんばろ!そのうち見返せるくらいに強くなれるよ」

 「う、うん」


 セシリーがボッツを元気づけようと励ましの言葉を送った、きっと自分と同じ様に父親を尊敬する者としてシンパシーでも感じたんだろう。

 そうするとリリにも話かけようとするセシリー。


 「ねぇ、リリちゃんはどこから来たの?リリちゃんもそこまで一緒に行こうか」

 「私はねー、あっちの方!」


 リリは元気よく人差し指をピンと立て、北東の方角を指差した。だが俺達はそれを知って驚愕した。


 「嘘だろ!?あっちは確か巨人の森の方だぞ、あそこを超えてきたって言うのか?」


 驚きのあまり俺は大きな声でリリに問いかけた。


 「うん!」


 リリが純粋な顔で元気よく答える。


 「でもそれってどうやって…」


 セシリーが喋りかけた途端、大きな声が聞こえた。


 「馬車のやつ出てこい!」


 外に出ると、一人の大人のオーガがこっちに向かって槍一本で向かって走って来た。


 「オーガ!?おい待て、中にあんたと同じ奴が」

 「でいやー!」


 話を聞いてくれる感じではなさそうだ、俺は鎌で迎えようと構える。敵は鋭い一突きを差し込んできた、俺は受け流し、その流れで思い切り鎌を振り下ろした、敵がそれを避け振り下ろした鎌は地面に深く突き刺さる、すぐに俺はそれを抜いて構えなおす、敵が再び鋭い突きを差し込む、今度は何回も、俺もされてばかりではなく何度も鎌を振り切りつけた、その後、何度かお互いの武器をぶつけ合い辺りに金属音が鳴り響いた。


 敵は腰に隠し持った何かを取り出し、俺に向けて投げてきた、小袋のようなものだ、そこから砂が撒き散らされ俺は目を閉じてしまう、少しの間だけ何も見えなかったがすぐに目を開けると、目の前には誰もいなかった。目をくらませてふいを狙うつもりか…どこにいる?


 「でいやー!」


 上から声がする、上を見ると目の前に槍が刺さって来そうだった、咄嗟に鎌で受け流しことなきを得る、にしても策を考えて来たにしては無鉄砲だな、オーガはそう言う奴が多いのか?

 考える暇は無い、次は俺から仕掛けるか、動き出そうとしたその時、ボッツが呼びかけた。


 「おとん!やめて!」

 「…ボッツ?」


 オーガの男が槍を下げる、俺も同じ様に鎌を下げた。


 後にボッツから話を聞き、男は状況を理解してくれた、彼は”グリー”と言って、ボッツの父親らしい、俺達が馬車から降りて、ボッツに景色に見覚えがあるか確かめていく内に、グリーは俺たちを見つけてボッツが攫われていると思い、いつ取り返そうかタイミングを見計らっていたらしい。


 「すまない、息子を助けてくれていたとは知らなくて」

 「いえいえ、私たちも何も考えず連れて行ってしまってすいません」


 グリーの謝罪にセシリーが返事をする。


 「君もいきなり攻撃してすまなかったな」

 「いや、子供のためなら普通の判断だと思うよ」


 俺も謝罪されたので返した。


 「あと、ここまで連れて来てくれたそちらの方も」

 「え、あ、あぁ」


 御者は馬車の影に隠れていた。


 「何かお礼をしたいのだが、良かったら俺達の集落まで来ないか」


 グリーからのお招きだが、セシリーは遠慮する。


 「嬉しいんですがすみません、私達行かなきゃいけない場所があって、そこまでは寄り道できないんです」

 「そうか、ならちょっと待ってくれ」


 グリーは少し離れてすぐ戻ってきた、片手に下処理済みの生肉を持っていた。


 「せめてこれだけは持って行ってくれ、息子の恩人に何もできないのはオーガの戦士としての恥だ」

 「分かりました、こちらは受け取っておきます」


 セシリーが受け取った、流石に恥とまで言われたら受け取らない方が失礼だしな。

 ボッツが俺の前に来た、何か言いたそうにもじもじして黙っていたが、気持ちを固めたような素振りで喋り出す。


 「兄ちゃん格好良かった!おとうとあんなに互角に戦えるなんてすごい!…オレもいつかさ、あーなるから」


 ボッツが宣言した、いつか強くなるか、なんか嬉しいなー、俺がそんなこと言われるなんて、俺は黙ってボッツの頭を撫でた。

 グリーは安心して気が抜けたのか、次のことを右手で後頭部を触りながら話し始めた。


 「いや本当に、途中道に迷って結果オーライだった!こうやってボッツにも会えたし」

 「え!?」


 ボッツがグリーを見上げ驚愕した表情で、その言葉に大きく反応した。

 俺とセシリーが笑い、後のみ皆も釣られて笑っていた。結局血は争えないと言うことか。


 「本当に感謝する、ではこれで」


 親子は手を振りながら、遠くへ小さくなって消えて行く。



***



 「ねぇネオ君、ごめんね、二人連れて行くってことはネオ君の負担が増えてるってこと、考えてなかった」


 馬車の中、セシリーは俺に謝罪した、俺は別に気にしていなかったが、謝ってくれるのはそれだけ俺を気遣おうと意識してくれているんだろうな。


 「いや、全然大丈夫だよ、俺は大変じゃなかったし、それに、こういうのがお父さんの教えなんだろ?」

 「ネオ君…そうね、ありがと!」


 俺に理解を示されて嬉しかったのか、満面の笑みだ。

 そして、もう一人一緒に旅する仲間ができた。


 「よろしくね、リリちゃん!」

 「はーい!」


 セシリーの膝にリリが座り甘える姿が微笑ましい。

 本人曰く、帰る場所が俺たちの目的地の方角と同じなため、しばらく旅を共にすることになった。


 行き先はひとまず巨人の森、そこに着いたら馬車からは降りて三人だけだ、その時に向けて気を引き締めないとな、あと、リリは結局どうやってここまで来たんだ?

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