5話 クコと聞き込み
しばらくすると「お待たせしましたーー!」とミーニャが駆け寄ってきた。「こちら、私の同僚ココの双子のクコです!護衛騎士をやっています。」「カイル様、よろしくお願いします。クコと申します。カイル様より強い自身はないですが、背後は守ります。」とても伸びしろのありそうな奴だ。「あぁよろしく頼む。1時間もかからないつもりだが。」「精一杯努めさせていただきます。」
僕とミーニャとクコは行き先を(その他を極める)ワンダーにして向かった。
「では聞き込みをしてまいります!お待ち下さい」「よろしくな、この辺にいるつもりだ。」「はい!」元気よく走り出していったミーニャを見てクコに声をかけた。「クコ、もうご飯は食べたか?」「はい、いただきました。」「そうか、何かしたい買い物はあるか?」「いえ、ありません。」「そうか…そこら辺の服屋でも行くか。」「カイル様は好きなように動いて大丈夫ですよ。」「そうさせてもらう」
―鑑定―
名前:クコ
性別:男 年齢:23 階級:護衛騎士 状態:健康
適性
弓:D
剣:S
魔法:D
治癒:S
鑑定:C
「クコ、今やっているのは剣術だけか?」「…はい。そうですね」…剣を抜いて自分の腕を軽く切った。「何をするんですか…!?」「この傷をヒールしてみてくれないか?」「治癒なんてやったことありません…」「挑戦してみろ。」「は、はい」「ヒールと言いながら軽く治れと念じればできるはずだ。」「分かりました。」
―ヒール―
みるみる血は止まり傷が完全に消えた。「これからは自分で直せるな。」「な、なんで」「鑑定で治癒がSとでたから、もしかしてと思ってな」「鑑定ってそんなこともできるんですか!?」「鑑定はA以上になると能力も分かったりするのだ。この国にA以上の人は30人程度しか居ないからな。」「すっすごい。治癒がSというのは、風邪にも効くのですか?」「あぁ、普通の風邪から重い病気なんかもいけるぞ。難病が難しいかもしれないがな」「そうですか…」「どうした、気落ちして」「いや何でもないです。ありがとうございます。鑑定していただいて。」「いや構わない。これからもよろしく頼む」「もちろんです。」
クコと何気ない会話をしていると、背後から静かな音が聞こえる。「クコ、後ろを頼んだ。」「はっ」「誰だ、貴様。」剣を抜いて影に向かって切りつけた。しゅっ「逃げたか?」「カイル様ーーー私です、ミーニャです…」「ミーニャか。すまない、敵かと思った。」「もーしっかりしてください。」「だが、私の剣を逃げるとはすごいな」「王室のメイドは皆これくらいですよ…」「聞き込みは何事もなかったか、?」「少し色々ありましたが打ち返しました‼‼」「大丈夫なのか??」「なんともございません!」「良かった。一応ヒールかけて置かせてくれ。」「さっきかけたので大丈夫です!」「ヒール使えたんだな、良かった。」
―鑑定―
名前:ミーニャ
性別:女 年齢:20 階級:メイド長 状態:息切れ
適性
弓:B
剣:A
魔法:S
治癒:S
鑑定:A
「ミーニャは意外と強いのだな…」「そうじゃなければメイド長なんてやりませんよ。」「「メイド長だったんだ」」まさかのクコと被ってしまった。「んふふ、そろそろ聞いてきた情報を発表しますね!」「お願いする」
ミーニャの聞き込みによる情報では、クロレンス家は騎士家族で3分の2は騎士。そして、ソフィアの姉はワンダー1の美人でオリビアというそう。ソフィアは三人兄弟の次女。下には弟がいる。愛馬にカイトという黒い馬がいるという情報もあった。
「この短期間だとこれしか情報がなく…申し訳ないです。」「十分だ、ありがとう。」「そろそろ就寝時間だ。帰ろう」「「はい」」
「クコ、今日はありがとう。また頼む」「はい!ありがとうございます」「ミーニャもありがとう。ついでなのだが、同室のリリーの所へ行ってもよいか?」「?いいですけれども…」
「リリーただいま。カイル様が入りたいって言ってるけどいい?」「カイル様が?見苦しい姿だし断ってほしい」「リリーが気にしなければ私は良い」「こう言ってるけどだめ?リリー」「うぅ。どうぞ…」「すぐ帰るから鑑定だけさせてくれ」「…どうぞ」
―鑑定―
名前:リリー
性別:女 年齢:20 階級:副メイド長 状態:服毒
適性
弓:B
剣:B
魔法:S
治癒:S
鑑定:B
「やはりか…」「どうしたのですか?」「リリーは毒を飲んだみたいだな…」
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