2話 ステータス

5歳。ステータスという自分の能力の最大がわかるものの判定をすることになり、いろんな人を大騒ぎさせてしまった。


名前:クラウス・カイル

性別:男  年齢:5  階級:王族 状態:健康


適性

弓:A

剣:SSS

魔法:B

治癒:S

鑑定:A



この国ではE、D、C、B、A、S、SS、SSSの順でいい意味らしい。平均はC


名前:クラウス・ローラント

性別:男  年齢:40  階級:王  状態:健康


適性

弓:S

剣:SS

魔法:A

治癒:S

鑑定:A


これが父親のステータス



名前:クラウス・アーネ

性別:女  年齢:38  階級:王女  状態:健康


適性

弓:S

剣:C

魔法:S

治癒:SS

鑑定:S


これが母親のステータス


子どもの頃のステータスは弱めに書かれているから、本来の最大はもう少しアップするらしい。つまり異次元の才能を持っていることになる。父親より適性があるのも如何なものか…


10歳 ビシバシ、マナーのレッスンや家庭教師、乗馬の練習をさせられる。

11歳 マナーを覚え、勉学も中等部までのは終わる。剣術の指導も始まる

12歳 魔法、弓、治癒なども学び始める。

13歳 高等部終了レベルまでの勉学も終わる。

14歳 中等部を飛び級で卒業。経済、王の権利などを学ぶ。

15歳 社交界に出始める。国の基本のこと、物流なども学ぶ。

16歳 高等部に入学。町のことを学ぶ。

17歳 今


ということになっている。高校の出席日数やテストは必ず守りながら、家での勉強もしてというハードスケジュールを毎日こなしていると、父上にやりすぎと言われるほどになった。たまには、息抜きしろと言われたが、自分の毎日は楽しくしょうがないと思う。黒崎海斗の時はフェンシングに本気になっていたが、勉強も楽しくないわけではないし、今ではやることが多いのが嬉しいという所まできた。多分自分は、暇が嫌いなんだと思った。黒崎海斗の人生は17歳で終わったから、これからが楽しみで仕方ない。


今日もやるべき事が終わったし、剣の練習に行こうと思った矢先、父上に声をかけられた。「カイル、お前は私らがやれと言わなくても進んで勉強などに励んでくれてとても誇りに思うよ。だがな、王子ということは王になるだろ。息子はお前しかいないしな…その…な。やっぱり婚約とかしておいてほしいのだが、お前は浮いた話が一つもないどころか社交界にもあまりいかないだろ…もう少し考えておいてくれ。」…ああ今まで彼女作ったことないし、避けてたなあ。「考えておきます、父上。心配ありがとうございます。」とは言ったはいいけど、なんの情報もない…


後で考えようと、剣の練習に行くことにした。練習場は王家の騎士や見習い達など決まった人しかいないので護衛がついてなくても行ってもいいと言うことになっている。建物を飛び越えて茂みに隠れていると、練習場に一人だけ騎士団の服を着ていない人を見つける。遠くて見えないので近くの木に登ってみると、女の人に見える。何度目をこすっても女の人だった。今日は練習をやめようと思い、木から建物に飛び移ろうとすると蜂の巣が横に見えビビった末、木から落ちてしまった。意識が朦朧とするくらい、ひどい痛みを負った。しばらく痛みに耐えていると、遠くから「大丈夫ですかーーーー」という女性の声がする。黒い髪のポニーテールが近づいて来ると認識した瞬間、意識が途絶えた。

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