夢の話「カクヨム友だちと逆さまの」

西しまこ

意味不明の夢を見ました。

 淀川神は言いました。

「俺はもっと、観光したいんだ!」 

 碧絃さんは静かに淀川神の話を聞いて、そして静かに笑っておりました。

 わたしたちはなぜか夏の京都に来ていたのです。

 淀川神は「俺、ちょっと行ってくる!」と言って、どこかへ走って行ってしまいました。

 そこへ、月森女王が小さな娘さんの手を引いて、「もうそろそろ帰りたいんだけど」と言いに来ました。

「淀川神、なんかどっかに行っちゃったんだよ」

「困ったねえ」

 わたしたちはきれいな水の流れる用水路の辺りで、淀川神を待ちました。周りは美しい日本家屋が建ち並んでいました。


 ふと見ると、映像を見れるような場所があり、そこにみんなで移動しました。

 リビングのガラス戸くらいの大きさのスクリーンが四枚、正方形を作るようにして建ち並び、そしてそれはなぜか、大きな穴の中に浮かぶようにしてあったのです。

 映像は逆さまでした。

 でもなぜか、わたしたちは「逆さまで見るものだ」ということをすんなりと受け留めて、それを見ていました。

 黒い砂地で、辺りには緑が生い茂っていました。


「淀川神、まだかなあ」




 

 *おしまい*



注意:眠る直前読んでいた本に「文字を下から、逆さまに書く」言語が出てきたので、謎のスクリーンはその影響だと思われます。

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夢の話「カクヨム友だちと逆さまの」 西しまこ @nishi-shima

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