夢の話「カクヨム友だちと逆さまの」
西しまこ
意味不明の夢を見ました。
淀川神は言いました。
「俺はもっと、観光したいんだ!」
碧絃さんは静かに淀川神の話を聞いて、そして静かに笑っておりました。
わたしたちはなぜか夏の京都に来ていたのです。
淀川神は「俺、ちょっと行ってくる!」と言って、どこかへ走って行ってしまいました。
そこへ、月森女王が小さな娘さんの手を引いて、「もうそろそろ帰りたいんだけど」と言いに来ました。
「淀川神、なんかどっかに行っちゃったんだよ」
「困ったねえ」
わたしたちはきれいな水の流れる用水路の辺りで、淀川神を待ちました。周りは美しい日本家屋が建ち並んでいました。
ふと見ると、映像を見れるような場所があり、そこにみんなで移動しました。
リビングのガラス戸くらいの大きさのスクリーンが四枚、正方形を作るようにして建ち並び、そしてそれはなぜか、大きな穴の中に浮かぶようにしてあったのです。
映像は逆さまでした。
でもなぜか、わたしたちは「逆さまで見るものだ」ということをすんなりと受け留めて、それを見ていました。
黒い砂地で、辺りには緑が生い茂っていました。
「淀川神、まだかなあ」
*おしまい*
注意:眠る直前読んでいた本に「文字を下から、逆さまに書く」言語が出てきたので、謎のスクリーンはその影響だと思われます。
夢の話「カクヨム友だちと逆さまの」 西しまこ @nishi-shima
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
うたかた/西しまこ
★84 エッセイ・ノンフィクション 連載中 127話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます