Scene03 ☆コーヒーカップ☆

//BGM ファンシーな可愛らしい音楽

//BGM フェードアウト


「なんか、随分可愛らしい場所に来てしまいましたなぁ」//隣で周りをキョロキョロしながら


「ゴーカート、メリーゴーランドに、コーヒーカップ……大人が乗るには、すこーし抵抗あるよねぇ」//少しソワソワした様子で


「んぇ?いやいや!この私が、の、乗りたいなんてそんな、事…あるわけな、いじゃん?」//少し言葉を詰まらせながら彼氏の方を向いて


「……ぁあ、もう!はいはい!私の負け!なんか、メリーゴーランドとか、コーヒーカップとか……恋人っぽいし?私、乗ったことないから気になるし?乗りたいですよそりゃ!あぁ、乗りたいですとも!」//正面に回って半ばヤケクソ気味に


「んと、私と……、乗ってくれる…?」//不安そうに上目遣いで


「…ありがと。恥ずかしいからヤダ〜って言われたら、どうしよ〜……って思ってたんだ。」//素直に本心を晒すように


「それじゃ、どれにしよっかなぁ……どれも気になるけど……」//唸りながら悩む様子で


「決めた!」//前方に走っていく


「コーヒーカップにするよー!1回でいいから回してみたかったんだぁ!」//周りの目も気にせずはしゃぎながら大きな声で


「キッズとかファミリー向けだからか、全然並んでないねぇ。」//彼氏が近づきながら不思議そうに


『チケット確認しますね。はい、結構です。それでは空いているところにお座りください。座りましたら座席のベルトをしっかり締めて、係員が来るまでお待ち下さい。』//スタッフの声


「コーヒーカップでもシートベルトってあるんだぁ…。結構スピード出るし、当然と言えば当然かぁ。」//納得している様子


//SE ベルトを締める音


『はい。全員ベルトオッケーです。』//スタッフの声


//SE ブザー音

//BGM 楽しげなBGMを小さく


「始まった!この真ん中のやつ回すんだよね?いっくよー!」//右隣で気合を入れた様子で


「うわっ、結構、回した分、ちゃんと回るんだね!」//息を少し切らせながら


「いぃ!遠心力、結構、ある、ねぇ!これ、大丈夫そ!?」//言いながらも多少余裕そうに


「ん?目が回ってきたって?ふーん…、じゃあ……、もっと回しちゃお!」//ノリノリで


「あ、あぁ、ヤバっ、私もコレ目回ってきた……。」//彼氏によりかかる


「あはは、久し振りに、目回すと、結構面白いねぇ。」//ヘロヘロな声で


//SE ブザー音


「あ、終わりみたいだよ〜!よかったぁ、アレ以上目回してたら、具合悪くなる所だよぉ」//安堵した様子で


「あれ?マジで大丈夫?……あぁ、ごめんね、そこのベンチで少し休もっか!えっと…、はい!お水!」//本気で心配した様子で自分のカバンを漁って水を渡す


「……間接キス、だね。」//右側から耳打ちで









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