Scene02 ☆ドロップタワー☆

//SE 賑わう声

//SE 駆動音と絶叫


「あ!見てみて!ポップコーン売ってるよ!」//駆け出して興奮気味に、追いかけるイメージで直ぐ声が近くに戻る


「ほぉ~、中々ぼったくっておりますなぁ。…あ、コレ、可愛い……。」//ふざけた言い方から思わず見惚れるように


「…え!?いいよいいよ。さすがにこの歳になってこんなの買えないよぉ…。注文しちゃうね。」//少し後ろ髪を引かれながら


//SE 歩く音


「あ、すいません。キャラメル味、1つ、お願いします。」//目の前で背を向けながら


「人並んでるし、私、そっちで待ってるね。」//耳打ちで


//SE 歩く音


「おかえりぃ。…え!それ、買ったの!?高いのに……。でも私、2つも食べられないし…。」//最初少し食べながら


「私のとそれを交換すれば良い?マジか…カッコいいことするじゃん……。そういうとこ、ズルいよね。」//信じられないといった感じで


「じゃ、私少し食べちゃったし、新しいの少し足すね。……可愛いなぁ。」//見惚れるように


「ありがと。大事にするよ。パソコンの脇に飾っちゃおっかな〜。そしたら何時でもキミのこと思い出せるし!…なーんてね!」//いたずらっぽく


//SE 駆動音と絶叫


「…ん?どしたの?あー、フリーフォール系かぁ、芸人とか配信者が乗ってる動画とかは、よく見るんだけどねぇ。耐性があるのかどうかはわからないんだよなぁ…。」//目線を追うために顔の横に近づきながら


「試しに乗ってみよっかな!だってキミ、随分と乗りたそうにしてるし。キミがそこまで好きになる乗り物、興味があるもん。」//目線を彼氏と絶叫系を交互に見ながら


//SE 歩く音

//SE 賑わう声


「うわぁ、結構並んでるね!人気なのかなぁ、このノックアップドロップって。」//上を見上げながら


「パンフレットどこやったっけ?」//彼氏の背中でカバンをゴソゴソと漁る


「あ、あった。んーとぉ、『ノックアップドロップは搭乗員数30名。高さ300mを誇るドロップタワーです。』東京タワーとほぼ変わらんじゃん、こわぁ。『ノックアップの名の通り、段階を踏んで上昇を重ねる為、最初から恐怖を味わう事ができます。』な、なんか趣味悪くない?」//隣に戻る 『』内はゆっくりと読み上げて聞かせるように


//SE ロッカーを開く音


「ポケットの中も大丈夫?あ、胸ポケットになんか入ってるよ?ほら。私の方、入れとくね。」隣でガサガサしながら。


『ご利用ありがとうございます。上部の安全バーをしっかりと下ろし、ロックが掛かったことを確認して、係員の指示に従ってください。』//機械音声


『危ないので安全バーをしっかりと握り、なるべく座ったままの姿勢で居てくださいね。はい、安全バーオッケーです。それでは、いってらっしゃい!』


//SE ゆっくりと上昇する音


「うぅ、お腹の下の方がキュってするぅ。乗るなんて言わなきゃ良かったかも…」//情けない声で


//SE ガクンと一瞬落ちる音と風の音


「いぃ!こ、コレ上に行くまで続くの!?や、ヤバイかも」//徐々に恐怖に染まる様子


//SE ガクンと一瞬落ちる音と風の音


「ハッハッハッ…!ヤバ、ヤバイよこれ!作った人めちゃ趣味悪い、コレ!!」//情けない声で息切らしながら


//SE ガクンと一瞬落ちる音と風の音


「うぅ、怖い…怖いよぉ……。」//ちょっと泣き出す


//SE ガコンと大きな音

//SE 風が吹く音


「い、一番上…?た、っかぁ……。あ、でも、いい眺めかも…。」//少し慣れてきた感じで


//SE ガコンと大きな音

//SE 風を切る音と駆動音


「きゃあぁぁぁあぁぁあぁぁあぁ!!!」//絶叫 聞いてる人が耳が痛くならない程度の音量・高さで調整


//SE 駆動音徐々に停止


「ハァッ…ハァッ……。た、大したこと、ないじゃん……。」//少し涙声で


『はい、今バー上げますね。どうぞ!』//スタッフの声


「もうバカっ!そういうのは見て見ぬふりするの!全く…気が利くのか利かないのか……。」//彼氏の正面で涙声で怒りながら


「ん!…んっ!手!に・ぎ・っ・て!!」//ちょっと怒りながら・で区切って強調


「…怖かったぁ」//彼氏の握った側の手にもたれかかるように









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