146話ボツ案

 先ずはいつも通りジャイアントオーガの骨で骨格を作り、それにエレメンタルホースの鬣を巻きつけて疑似筋肉を作る。

 その外側を黒くした謎金属で覆っていく。

 おお!スイスイ成形できる!粘土をこねるより楽じゃね?


 試しにその状態で動かして見る。


 軽い事もあって消費魔力がかなり抑えられている上にスムーズに動かせる。


 さらにその黒い金属の上を薄く伸ばした謎金属で覆っていく。この際に用いるのはくすんだ金色の状態だ。ただこの状態で長くゴーレム魔法を使い続けると白くなってしまうので、出来るだけ手早く済ませる。ちなみに黒い金属の表面に出力強化の魔法陣を描き込んでいる。内側にはゴーレム化の魔法陣だ。くすんだ金色の方は赤にする予定なので魔法陣は描き込んでいない。魔道具化に適してなさすぎるからだ。

 ちなみに謎金属は赤だと火に、黒だと水に耐性があるらしい。

魔法に高い耐性がある赤い金属で覆われているので、遠距離攻撃でダメージを与えようと思うと実体弾を用いる必要があるだろう。まぁ、くそ硬いので実体弾でもあまり致命的なダメージを与えるのは難しいかもしれないが。風か土属性の魔法銃では威力不足。雷属性で威力の高いビームガンなら多少はダメージがあるかもしれないが――


 板金にした謎金属で黒い謎金属を覆ったら、最後にくすんだ金色の状態の謎金属に火属性の魔力を流し込んでいく。

 謎金属はみるみる赤くなり、硬度と魔力耐性を増していく。

 大体だが、赤い状態だと鉄の5倍近い硬度がある様に思える。魔法に強く硬い、その上軽いのだから凄く優秀な素材と言えるだろう。無限に増やせるのも便利過ぎる。

 ……まぁ、搭乗型ゴーレムが作れるほどの量を用意するのに魔石に蓄えていた魔力をごっそり持って行かれたわけだが。


 ……なんか優秀過ぎてヌゼに渡すのが勿体なくなってきた。ユースフルも謎金属で作りなおしたいんだが?せめて赤い謎金属で覆ってフルアーマーユースフルにしようかな。


 まぁそれは追々考える事にしよう。


 最後に剣と盾を作って完成なのだが――

 盾、いるかな?


 本体めちゃくちゃ頑丈だが?

 よし、両手剣にしよう。


 ここで初登場、風の魔力を流して作った謎金属。こちら色はエメラルドグリーンになっております。


 なんとこの緑の謎金属、魔道具化した時に魔力を増幅する特性があるらしい。と言っても耐魔のように受ける側だと意味をなさない。つまり出力する時だけ効果を発揮する。また属性相性もあるらしく、風なら2倍、土と水は1.5倍、火や雷には効果無しだった。


 試しに風の魔法剣にした緑の剣で赤い案山子を斬ってみたら、まあ何とか切れたのでメッキ程度なら対処可能だろう。


 この緑の金属で風の魔法両手剣を作ってヌゼ専用機はひとまずの完成。後は細かい装飾を残すのみだ。


 それとユースフルのダガーはコチラに緑の謎金属製の風の魔法剣に変更しておく。

 更には緑の金属で作った実体弾を放つ魔法銃も制作してみた。これは風の魔法で実体弾が射出されるタイプを改造した物で、弾は赤い金属で作っている。これなら遠距離からでもダメージを与えられるだろう。まぁ、模擬戦の時は使わない予定だが。カートリッジを次元収納化したもので、そこまでの容量は確保できないので弾倉に入れて置ける弾は3000発程度だ。

 3Dプリンターを使うにしても魔石に魔力を補充する必要はある訳で………メイドさんたち頑張って!ボーナスは弾むからね!

 

 土の魔力を流した茶色の謎金属と雷の魔力を流したオレンジの謎金属に関しては特性が良く分からないので、時間を見つけて色々と実験したいと思っている。




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ご指摘があって、確かにと思ったので

搭乗用ゴーレムから搭乗型ゴーレムに変更しました。

ただ、今までの全ての表記を変更するのは大変なので、

今後は搭乗型ゴーレムと表記する事にし、

今までの分はそのままの表記になります。

了承下さい。

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