第2話 メニエールになった方に

 私がカクヨムさんでもメニエールの話を記しておこうと思ったのは、ノベルアップ+さんに載せたときに、再発なさった方の話を拝見したことが強く記憶に残っていたからでした。

 

 メニエールになると、おさまるまでは、それまでできていたようには仕事も家事もできず、心身的につらい日々を過ごすことになります。

 自信をなくしてしまう方もいるかもしれない。

 でも、めまいの薬は内科にかかれば出してもらえますし、メニエールが苦しいことは理解していらっしゃるお医者さんも多いと思います。少なくとも、私がかかった内科医の先生は、お二人とも、理解のある方でした。

 このいっときをやりすごして、また、いつもの自分へと戻っていく方法はあるかもしれません。幸運だったのかもしれませんが、私は元に戻っています。

 メニエールになったことも悪くないし、なった方自身が悪いわけでもないのです。

 

「メニエール氏は小説家が好きかもしれない」は、当時、DVDで見た映画の影響もあって、いくぶん、おかしな文体で書かれていますが、メニエールにかかることをちゃかそうというわけではありません。

 そのまま書くと「苦しい」ばかりを連発していたたまれない文章になるので、事実はそのまま、軽いタッチで描いてみたものです。


 どうか、ご自身に肯定的であってくださると嬉しいです。


 それでは、明日から、ノベプラ版「メニエール氏は小説家が好きかもしれない」を、お読みいただければ幸いです。

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