第3話 地震が起きたら-1(揺れているときにすること)


 とりあえず、一週間たって巨大地震注意情報が解除になりましたね。ホッ

 もう巨大地震が起きないという意味ではないので引き続き、地震への備えは必要ですがそれでも大きな余震がこの一週間来なかったのは幸いです。


 東日本大震災の時、震度6の地震が起きる前に震度5の地震が数回ありました。

 震度5もあるのに、それが実は余震だったと言うこと3.11に知ることになります。

 防災対策をするには、今がいいタイミングですので備えをもう一度確認するきっかけにできるといいですね。


   *


 今回は、地震が起きているときはどうすればいいか、揺れているときにできることについてです。


 今、地震が起きて揺れを感じたら何をしたらいいでしょうか?


 1.ドアや窓を開けて避難路を確保する

 2.テレビをつけて緊急地震速報が出ていないか確認する

 3.万が一に備えてスマホを持つ

 4.物が落ちてこないか周りを見る

 5.落下物に備えて机の下(物影)に隠れる

 6.建物がつぶれるかも知れないので外に出る

 10.料理中で火を使っていた場合は直ちに消す(お湯や油の場合は状況を見て判断。無理に手を出すとかぶって危険)

 

 ザッと上げただけでも6項目ありました。


 これを初期微動を感じてすぐに、すべてできるでしょうか?

 扉を開けると机の下に隠れるは同時にできるのか?

 そもそも、とっさのときにこれだけのことを思い出せるかも疑問です。

 

 ただ、地震慣れしてくると1-5は10秒くらいでできます。

 就寝時だと、出遅れてしまいますがそれでも3.5(スマホを持つ、身を隠す)だけはします。

 私の場合、東日本大震災から震度5レベルの余震が1.2年はガンガン来ていたので、やるしかないというか身に付いた感じです。

 訓練でもできるようになると思いますが、とりあえずスマホを持って身を隠せれば上出来だと思います。


 現在、幼稚園や学校での防災訓練は地震を想定した訓練も取り入れられています。

 私が子供の頃は大地震がまだあまりなかったので、もっぱら小学校での避難訓練は、給食室から出火したという想定の火災訓練でした。

 

 現在は、地震の時の防御姿勢なども教えるとか。


 それが『だんごむしポーズ』


 両手で頭を押さえて守り、なるべく体表面積が小さくなるように地に伏せて丸まるというものです。

 机の下などに身を隠せない場合は、是非やってください。

 飛来物から身を守ることと、転倒も防ぐことができます。


 建物の外へ急いで出るというのは、建物の強度によって判断するといいでしょう。

 急に外に飛び出すとガラスや壁面タイル、かわらの落下で毛が尾する恐れもあります。

 しかし、建物が潰れる可能性が高い場合は、落下物リスクを負ってでも外に出た方がいい場合もあります。

 自宅やよく行く場所の建物強度は意識しておくといいでしょう。


   *


 東日本大震災の時は、まだ、私はガラケーでエリアメールもならない機種を持っていたので、周りに人の携帯からのエリアメールの音で少しのんびり構えていました。

 音に慣れていなかったんですね。

 会社の人に「それって、地震の音ですか? ホントに来るんですかね?」とのんきに話をしていました。

 するとすぐにダダダッと小刻みな縦揺れがきて、すぐにぐわっと大きな横揺れも来て鳥肌が立ちました。

 おじさんばかりの職場だったので、机の下に隠れるという雰囲気ではなかったのですが流石に怖くなって「私、隠れますっ!!」と宣言して机の下に潜り込みました。

 それに倣って隠れる人もいれば、とにかくテレビをつけて情報を収集しないとと、テレビをつけて抑えている人もいました。


 身の安全が第一とは思いますが、確かにテレビが壊れたらその情報収集に支障がでますから、それはそれで仕方ない判断だったのかもしれません。

(うちの会社は、インフラ系なので災害時はいろいろと駆け付ける必要があるから、そういう習慣の人もいたのかもしれません)


 通常、地震の揺れは体感で1分もないかと思います。

 東日本大震災の時は3分続きました。


 机の下に隠れていたのに、頭を脇卓に何度かぶつけるほどのすさまじい揺れでした。

 正直、この世の終わりだと思いましたし、机の下から這い出してみれば、書類箱もパソコンのディスプレイも倒れて、神棚からも物が落ちていて机の下に隠れて正解でした。

 


 揺れがおさまった後、真っ先に携帯で親に電話をしたのですが、全くつながりませんでした。


 仕方なく、親と妹にメールを送ったところ、親からはすぐ無事の返事が来ました。

 妹は無事ではあったのですが、建物の破損が想定される状況とのことで、取る物もの取らずに外に避難したそうです。


 携帯もない、コートもない状況でとても寒かったと言っていました。


 携帯は引き出しの中に入れていて、逃げるように言われた時に怖くて気が動転していてそこまで気が回らなかったそうです。


 命の危険を感じたら、とにかく逃げること優先です。


 でも、なかなか家族の安否がわからず不安だったそうなので、次回からは絶対に携帯(スマホ)だけは手放さないと決意したそうです。

 こういうのは、経験でしか得られない教訓ですので頭の片隅にでも入れておいていただけたらと思います。


 今でも、大きな地震後は通話は規制がかかってつながらないと思います。


 これは、災害時に緊急通報を優先させるためです。


 かけ続けるとさらなる輻輳ふくそうを招きますので、諦めて171(災害伝言ダイヤル)やメール、LINEでトライするのが良いかと思います。



 次は、私が色々な場所で遭遇した地震のことについて書いてみます。

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