専門用語一覧(随時更新予定)

※注意!

 この物語のネタバレが含まれています!

 本編を読んでいただいてからの閲覧を強くお勧めします。

 また、★と♡やレビューをいただけると本作が読者様がたの目に触れやすくなるため、是非よろしくお願いします!!


















◇プロゲーマー

 老若男女問わず絶大な人気を誇るVRゲームのトッププレイヤーであり、プロのeスポーツ選手。

 免許制であり、資格を取るためには専門の学校に通うか、超高難易度の国際試験に合格する必要がある。

 各企業や圏議会がスポンサーとなるため、税金免除、公共機関の超厚遇制度、一等地に無償で住めて年収数億は下らない、などの凄まじい恩恵がある。

 子供の目指す職業はダントツのNo.1。人生の勝ちが約束される、そんな夢の仕事なのだ。


 というのは表の姿で、真の姿は「規格から外れた異世界を滅ぼすエージェント」である。

 非プロゲーマーに対してはたとえ身内間であろうと決して異世界の存在を公にしてはならず、常に異なる環境で虐殺を命じられるうえ、表舞台ではヒーローとして振る舞わなければならない。


 これで年収数億を貰っても使う暇などなく、体調管理や税金で殆どが消える。

 プロゲーマーは、頭がイカれていないと成立しないのだ。



◇プランナー

 VRゲームの運営・管理に関するエリート職の総称。

 各圏の官僚・公務員、ゲームプロデューサー、eスポーツの運営、プロゲーマーのマネージャーなど、その仕事は多岐にわたる。

 逆にコレらを全てこなせるだけの能力が無ければ務まらない、まさしくエリート中のエリートが就く超名誉職である。


 当然、異世界滅亡の作戦立案や支援も行なわなければならず、基本的に超多忙。

 ただ、ここまでの仕事をこなせる人間は大抵イカれているためメンタルは病みにくいらしい。当然、せっかくの高給を使う暇はないが。



◇イーサ

 カルタ達の世界の識別名。

 百年前から殆どの地域が異世界の特異点に侵略・侵食されており、残った僅かな生存圏を防衛・奪還しながら人類は生き延びている。

 日本も四つの生存圏に分かれてしまったが、アメリカ、中国、ヨーロッパは更に酷い状態にあり、基本的にVR空間でしか交流は不可能。

 スポーツも限られた土地でしかできないこともあって、VRゲームがメジャーな娯楽として老若男女に嗜まれている。



◇ネオグンマ圏

 かつて群馬県と呼ばれた地を中心に成立している、東日本の人類生存圏。

 高層ビルやゲームメディア総合学園のある『マエバシ』、マンション地区の『タカサキ』、神社仏閣の集まる『ニッコウ』、温泉の豊富な行楽地の『クサツ』などのエリアがある。

 ネオグンマの圏外には異世界の特異点や侵略生物が蔓延っているため、シンジュク・ゲートウェイを経由しなければ外に行ってはいけない。


 異世界に対しては「異世界に害なす異世界は滅ぼす」というスタンス。

 これはイーサが数多の異世界に侵略されたことに起因するもので、生存圏の防衛・拡大のため人材育成に力を入れている。

 そのためネオグンマ出身のプロゲーマーは他と比べても優秀だという。彼らの仕事には、圏外調査や防衛も含まれるのだ。


 本物の刺身で握られた寿司を食べることが、上級国民のステータスである。



◇圏立ゲームメディア総合学園

 ネオグンマ圏の中心部に聳え立つ、倍率百倍以上の超巨大学園。

 プロゲーマーになるためには、基本的にこの学園を卒業することが必須となる。

 極めて優秀な人材でなければ異世界の破壊任務は務まらないため、入学試験は十八歳までしか受けられない。


 当然、入学式直後に現実を知って自主退学、なんてこともザラにある。

 その際は入念な記憶処理が為されるらしい。



◇シンジュク・ゲートウェイ

 様々な異世界に繋がる、異界化した迷宮。

 ネオグンマ圏、弁天郷、モシリ、拾参會連合に繋がる中継地点にもなっており、世界秩序の維持と交易の保護のため、各地域のトップエリートが駅員として管理している。

 ちなみにカルタの父親もシンジュク駅員として働いており、非番のとき以外は帰れないらしい。



弁天郷べんてんきょう

 京都を中心に、大阪や奈良、兵庫の一部も併合している、西日本の人類生存圏。

 ゲーミングカプセル『NoVRノヴァ』を製造している大企業が統治しており、社名がそのまま圏名にも使われている。


 異世界に対する考え方もネオグンマとは異なり、「利用できる特異点は勿体無いから利用する」というスタンス。

 そのため東西で意見の対立も度々起こるが、ネオグンマの武力、そして弁天郷の技術力は互いに欠かせないため『持ちつ持たれつ』の関係で平和が続いている。



◇モシリ

 かつて『北海道』と呼ばれていた、大自然と共存する道を選んだ人類生存圏。

 とある異世界の特異点と共存している。

 ナコル、リムルはモシリ所属の神子で、幼くしてプロゲーマーのような立ち位置にいるらしい。



拾参會連合じゅうさんかいれんごう

 かつて『九州』、『四国』と呼ばれていた、ヤクザやギャングの治める人類生存圏。

 異世界と裏で繋がっているため、ネオグンマ圏や弁天郷とは敵対関係にある。



上海開発シャンハイ・フロンティア

 「一日で作り、一日で流行らせる」がウリの、中国の数少ない生存圏「上海」の威信を賭けた有名なゲーム開発会社。

 実態は広告爆撃型の詐欺ゲーばかりであり、「一日で嫌わせる」と専らの評判。

 カルタがプロローグで口にしていたVRソーシャルゲーム「サモン史伝」も上海開発がリリースしており、これもクソ広告とクソ課金システムで有名。

 第2章では広告にリフェブレのパクリ映像が使われたため、カルタ達廃人がブチ切れた。


 また、上海開発もネオグンマ圏と同じく、優秀なプロゲーマーやプランナーを抱えている。

 しかし五行術や中国拳法をベースとした『伝統派』、異世界や他国の生存圏における技術を取り入れまくっている『革新派』で対立しており、一枚岩ではないようだ。

 ちなみにオウケンは伝統派である。



◇異世界間条約

 銀河系の外、ダークマター間で繋がっている異世界間で結ばれた条約。

 主に秩序を保つためのものが多く、たとえば「体積の百倍以上の範囲に影響を与える爆発物を作成してはならない(自爆型ナノドローンなどがシャレにならなくなるため)」、「人間の寿命は五百年までとする(不死を実現させないため。バビロニア皇帝は余裕でアウト)」などがある。



◇リフェイトブレイバー

 十八年前に発売された、一人用VRRPG。

 英字表記『Re:Fate Braver』。『RFB』と略す人もいるらしい。


 魔神皇サタナエルに敗れた勇者に転生された少年『リイン・カーナート』が世界を救うための旅をする、という王道ファンタジーストーリー。

 だが実態は癖の強すぎる独自システム、最初の敵から無理な難易度、それらに慣れてもモンスターに経験値が入りまくって倒せなくなり詰み、などの超鬼畜仕様が満載の死にゲー。

 攻略ウィキで「自害して自分自身を経験値にしてレベルアップする」という情報を得なければ、余程のゲーム上手でもない限りチュートリアルをクリアすることすら叶わない。

 とある人類生存圏のプロゲーマー認定試験に「リフェイトブレイバーを○○時間以内にクリアする」という課題もあるほど。


 しかしそれを乗り越えた先には、細部まで作り込まれ過ぎたオープンワールドやフリーシナリオ、隠し要素満載のギミック、カスタム性抜群のスキル、そもそもマンチプレイを公式が推奨しているなど、ゲーマー精神をくすぐるシステムが待っている。

 そのため巷ではクソゲー呼ばわりされながらもカルト的な人気が高く、マイナータイトルながら毎年グッズが出たりバーチャル同人イベントが開かれており、廃人同士の結束も強い。


 ちなみにリフェブレ廃人は漏れなく全員プロゲーマー関係者で、廃人用ファンサイトでは異世界の情報の共有も許可されているらしい。


◇サンサリア

 VRRPG『リフェイトブレイバー』の舞台となる世界。

 その正体は、滅亡したらランダムな異世界に転生する特異点を有した世界である。


 如何なる状況にあっても、識別名は【サンサリア】で固定される。

 通常、類似した異世界は識別子が付けられ、過去のノウハウと照らし合わせて攻略法を確立してゆくが、サンサリア攻略時は基本ゲーム版リフェイトブレイバーの知識しか役に立たない。


 イドルの発言から、【○○のサンサリア】と区別するようになった。


○サンサリア一覧

 勇者のサンサリア:ゲーム版リフェイトブレイバーの元となったサンサリア。魔神皇サタナエルが統治しており、勇者リインとその一行が戦っていたが、滅亡済。

 魔女王のサンサリア:第1章の舞台。バビロニア皇帝が支配している世界に転生したサンサリア。最後の賭けに勝ったベルによって滅亡済。

 天挙のサンサリア:第2章プロローグで登場。天挙で勝ち上がった天皇が統治している世界に転生したサンサリア。

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