第11話
ガラガラと音を立てて玄関の扉を開ける。祖父母の家は昔ながらの家なので久しぶりに横へとスライドする玄関を開けた。
(お婆ちゃんの家には一泊しか泊まらないから雨が降らないか心配だったけど大丈夫そう)
外へと出ると上を見上げ、雲はあれどしっかりと星が見える空を眺める。
(さてと念入りに虫除けをして──いつもの荷物は持ってる…な。よし、行こう)
周りを田んぼ、山、少し大きな川に囲まれている祖父母の家は田舎と言う言葉が当て嵌まる。そのため虫が多い、いつも以上に虫対策を済ませると今日の散歩を始めた。
(よし土手道に上って、ここを歩かとしよう)
少し大きな川が祖父母の家から近い場所に有るのでその土手へと上がり歩いて行く。
(流石に車は来ないだろうし、川の音と虫の声と空と景色を楽しもう)
少し大きな川と言っても横幅は数十mしか無い。そしてこの周りには店もコンビニも無いのでまず車が通る必要は無い、あったとしても周りには明かりなど無いためハイビームは必須だ。そうなれば気付く。
ザーと言う音が川から聞こえ、川の近くや少し離れた田んぼの方からカエルなどの声も聞こえる。
(うん、今日はそこまでジメジメもしてないし風も少し有るから本当に散歩日和)
例に漏れず胸元に明かりを置いているが無くとも道は見える、月が出ていればの話だが。
(土手が無くなるまだ歩いて…そこから帰ると少し散歩を終えるには早いかな。大回りをして帰ろう)
10分ほど歩くとこちらは側の土手は終わりを迎え、橋を渡るか土手を降りるかの2択になった。土手を降り今度は田んぼ道へと出る。
近くに車が良く通る道が無いからか本当に自然の音色しか無い。少し大きな川の水音は無くなったものの田んぼの横を通る水路や用水路から水音はしているため音が複数に増えゆったりと散歩していると少し眠たくなって来た。
(帰ろう。それで家に居る猫を撫でてシャワーを浴びたら寝よう)
真っ直ぐと帰り、途中に有る川で蛍を見てまだいるのかと驚きながら祖父母の家へと戻って来てた。
1時間まではいかない散歩を終えて家へと戻ると3匹いる猫を構い。シャワーを浴びて眠りについた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます