第5話


 (さて、行こう)


 久しぶりの日が跨ぐ前の散歩。23時20分なため外の暗さは午前3時と何ら変わらない、静寂と夜特有のまったりした空気感は午前3時頃とあまり違いは無い。


 (今日はそうだなぁ…、高速道路方面に行ってみよう)


 高速道路の下まだ散歩するのは流石に時間がかかるのであくまで高速道路が見える位置へと散歩するだけだ。


 いつもの反射タスキや携帯、そして胸元にライトを待ち、玄関の扉をガチャリと開けて外へと出た。


 街灯はそこまで無いものの歩道がしっかりと有るので車の心配はあまりしなくても良いだろう。


 家を出て右へと進み、十字路を更に右へと進む。10分ほど道なりに進んでいると高速道路が見える位置まで来た。


 (変わらず車通りが多い。こうしてみると車のライトの明るさと色って限定されてるのに多く見えるものだなぁ)


 真っ白のライトも明かりの強弱が有り、黄色や車後方の赤いライトにも強弱が有る。


 (そろそろ家方向へと帰ろうかな)


 来た道を戻るのではなく少し遠回りで帰路につく。住宅街や少し田んぼに囲まれた道を通る帰り道だ。


 (あー水の音はいいね)


 田んぼに囲まれた道。その横には田んぼ用の水路が流れている、水の合流地点や段差の部分でジャバジャバと音を立てて流れていく水音を聞きながら住宅街へと入っていく。


 住宅街には街灯がしっかりとあるため全体的に明るい。日付が変わっていない時間だからかまだ電気がついている家も多く有る。


 右は左へとくねくねと進みながら家がある地域まだ戻って来た。


 (今日はすぐ近くからの水音が良かった、また来ようかな)


 40分はどの散歩が終わり家へと到着した。

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