第6話


 (ここを散歩するのも久しぶりだ)


 仕事がひと段落着いたので実家へ顔を見せに帰って来た夜。早速実家辺りの道を久しぶりに散歩しようと外へと出た。


 いつもと違うのは親から行ってらっしゃいと言われる事だろう


 (今日は小川の横を歩るく散歩道にしようかな)


 自転車や歩きの人の為に整備されているので夜も少々放熱により暑い時もあるが水分を補給遠忘れなければ散歩途中で倒れる事も無いだろう。


 いつもの反射タスキや携帯を手に持ち、持たされた水筒を水筒ホルダーに入れて肩にかけて外へと出た。


 (車の音が凄いな)


 小川を超えて奥へと行くと大きな道路があるため車の音が何台も途切れる事なく聞こえてくる。


 (…あれ!?ここの店無くなってる。行こうと思ったのにな…)


 こうなると時が流れているのだと否が応でにでも時が流れているのだと突き付けられた気分になる。


 更に歩を進め、小川を越えるように作られている道路へと出た。ここも交通量が多く車が夜になっても多い。


 渡るために歩道橋へと上り、頂上で少し景色を眺める。特に絶景と言う訳では無いが何度も見て来た景色のため不思議と心が落ち着く。


 時計周りになるように道を選び実家へと帰った。久しぶりに散歩したと言う事も有りいつも以上に長く歩いていたようだ。水筒も空になり帰って時計を見るとどうやら1時間30分も歩いていたようだ。


 (3日分くらい歩いたのか)


 

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