第3話


 (またこんな時間になっちゃった)


 今日も夜の散歩へと出掛ける。時刻は既に午前3時を示していた、だがしょうがないやる事をやり終えた時にはこんな時間になっていたのだから。


 (前々回は家の周り、前回は田んぼ道だったから今回は少し街近くまだ散歩しに行こうかな)


 反射タスキや携帯などいつもの持ち物を手に取り玄関を開ける。すると一気に少し暑い空気が肌をさする。


 (今日はそこまで涼しく無さそう…、それなら少し遠くのコンビニを目標にしてアイスでも買おうかな)


 アイスを買うのなら金がいると言う事で扉をして自室からの財布を取り出して来た。大丈夫だろうが中身を確認して金額に全く問題が無いという事を確かめ再度玄関を開けて今度こそ外へと出た。


 目的地は街近くのコンビニ、家から大体15分〜20分ほどに有るので散歩に丁度良い距離だ。


 (やっぱりちょっと暑い、でもアイス買うなら丁度良い)

 

 街へと近付く道を歩いているため街灯が等間隔に設置されており、自らが道を照らさなくとも道がしっかりと見える。

 

 いつもは規則正しく移り変わる信号機も赤点滅や黄色点滅になっており、赤と青がまだ切り替わっている信号機も1分と経たずに移り変わる。


 (あ、猫だ。今日は茶トラ模様の猫だ)


 封鎖されている駐車場、街灯に照らされた入口に茶トラ模様の猫は寝転んでいた。反対車線にいるので近付く事はせず猫に目を向けながら前へと進む。


 遠くから聞こえる虫の音を聞きつつコンビニへと辿り着く。アイスとここに来るまでで汗をかいたので水分補給用に飲み物を買ってコンビニを後にする。

 

 (んー、アイス美味しい)


 アイスを食べ、飲み物を堪能しながら家へと帰り始めた。


 (しまった、まだあの猫は居たのかな)


 行きの最中に猫を見た場所を通り過ぎてから気付いた。飲み物を飲みながらだったので素通りしてしまったようだ。


 (しょうがない、わざわざ戻って確認する事でも無いかな)


 そして家へと到着し、35分ほどの散歩が終わった。


 (今日は猫に会えたのと、アイスが美味しかったな、次回は何か有るかな)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る