第15話迷宮狂い、刺される
遺物狂いの戦闘方法は少々特殊だ
まず遺物を複数個使うことから、意識外からの攻撃、予想外な攻撃などが多くある
しかもそれに加えて回避も複数個の遺物に寄り、予想が難しくなっている為
タイマンで戦うには相当な準備が必要なのだ
まだ特殊な点があり。まずは受け流す技術だ
自身よりも巨大であり、力も圧倒的に強い魔物と戦い続けていたからか
受け流す技術が非常に高い。ただの人間の攻撃ぐらいなら無傷で何千回も受け流せる
そして最後に特殊なことは、読みだ
先読みの技術と言うべきか、予測と言うか、非常に先を読むのが上手いのだ
それに受け流す技術も相まって、非常に防御が硬い
「やっぱカルシウム足りて無いよ。攻撃もこんなに貧弱だ」
「ッチ!」
「後ろの奴を狙う技術も度胸も無ければ、俺を倒す力も無い」
「ガァアア!!」
「煽りにも弱い。お前は何が強いんだ?遺物の力だけしかないじゃん」
怒りを纏った攻撃を弾き飛ばし
「キーーック!」
「グア!」
飛び蹴り食らわせる
「弱いな。やっぱお前ら暗殺系が専門の奴らだろ」
「!!」
黒ずくめの者は驚いた仕草をする
「やっぱそうか。雑魚敵が持ってる道具が全部暗殺系の道具だったし」
「そうなのですか!?」
「そうだ。多分だけど、ボスの瞬間移動の遺物で寝床に瞬間移動して、逃げられないようにお前が結界貼って、刺して殺して終わりだろ」
考えてみれば色々とおかしいのだ
襲撃を仕掛けて来た割には、遺物を持っている奴が少なくて
しかも昼や朝の生徒がいる時間帯では無く、夕方
もう暗くなってきている辺りで襲撃を仕掛けてきているし
幹部連中の遺物が暗殺に向きすぎているし
戦闘が下手というか、弱いし
「なんかの事情で時間が無かったのか、急いで仕掛けないとダメになったのか」
「・・・」
「吐いてもらおうか。逃げれると思うなよ」
「それはやめて貰いたいな」
グサ!っという音と共に、背中に激痛が走る
「・・・ボスじゃないですか、、、西華が止めてたはず、、では?」
背中からぽたぽたと血が流れ続ける
「瞬間移動だ。お前も知っているだろう」
「グア!」
勢いよく背中に刺された刃物を引き抜かれ、痛みがもう一度走る
「祐たちは何してるんだよ、、背後盗られてるのに、、」
「彼女達には眠って貰ってるよ。帰るぞ。撤退だ」
「ボ、ボス!こいつは殺さなくても!?」
「・・・殺したら何かが起こる。嫌なことがな」
ボスと呼ばれる男はカルシムが足りていない男の肩を掴むと、一瞬にして姿を消した
ああーーー、死にかけ。最近よく怪我するな
てかボスの瞬間移動の強度が凄まじいな。止めるには相当な遺物が必要だな
「だ、大丈夫か!?」
見知らぬ声が聞こえるなぁ
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