第11話迷宮狂い、剣を扱う
「探せ、どこかにいるはずだ」
「ボス。聞きたいんですが、本気を出した迷宮狂いに勝てるんですか?」
「勝てるに決まってるだろ。迷宮狂いは対魔物のスペシャリストだが、人相手には弱い」
「経験の差って奴ですかい?」
黒ずくめの男達は、呑気に話している
「教師どもは白雲が全員抑えている。だからお前らも好き勝手に暴れろ」
「子供だからって油断するなよ!!確実に殺せ!」
「・・・・嫌な気配がするな、、俺も出よう」
「ボスがですか!?」
「あぁ、万が一にでも失敗は許されない。だから俺が出る」
黒ずくめのボスと呼ばれる男が、空中から地上へと降り立ち、剣を抜いた
「ハロハロー、こちら迷宮狂い、現状を報告してください」
「オーバー、こちら血毒姫、襲撃者30人捕縛完了」
「ネバネバー、こちらツインテールの悪魔、生徒の避難所生成完了」
「オルダー、こちら七の杖、職員室に侵入し、遺物の保管時場所を把握」
「ボス、報告です。学園長の娘が酷く抵抗しています」
「どこだ?」
「食堂です。30人ほどの馬鹿どもが動けなくなっています」
「そうか」
黒剣を片手に、食堂まで走っていく黒ずくめの男
「これは、これは、大惨事だな」
「・・・なんだお前?」
「お前が学園長の娘か。情報通り、毒の遺物を所有しているみたいだな。相当強力な」
「そうだな。で、お前はどうやって近づくつもりだ?」
「近づく?いやいやいや、この毒まみれの場所に近づく訳無いだろ。頭を使え」
黒剣を大きく、振るい。斬撃を飛翔させる
学園長の娘は無断していたのか、見事命中!
そして、怯んだ所に投げナイフを投げ、黒剣を振るい続ける
「溶けろ!!」
「風が溶けると思うか?飛燕!」
斬撃を飛ばし続け、一方的に攻撃をし続ける
「所詮、餓鬼だな」
「あ?」
「!!」
ビリっとした威圧感がボスと呼ばれる者の体を襲う
「動け!!秘宝!!」
「秘宝持ちだと!?」
(秘宝は不味い!それを相手にするほどの遺物は持っていないぞ!)
「クッソ!動かん!」
学園長の娘は、、何も起こらなかった
「・・・」
(どういうことだ?秘宝が動かない?まだ扱えていない?好機!)
黒剣に魔力を込める。それは迷宮の強敵すらも一撃でなぎ倒せた技
「死ね。黒死の剣!!」
「まだ死なせたら駄目だ」
ガキィン!!!
金属と金属がぶつかり合う音が聞こえる
「非常に強い攻撃だ。だけども俺には無意味だ」
「!!」
「この剣を持った俺にはな!!ハハッハーーー!!」
白き剣を掲げたことの男は、ターゲットである迷宮狂い
(振るえば殺せる!)
「相性差も考えれないのか?」
白き剣が輝きだす
「邪悪なる剣が、聖なる剣に勝てる訳ないだろ!!!」
迷宮狂いが剣を振るう
「グァァアアア!!!」
「右腕一本だ。いや、右腕とお前の愛刀一本だな」
(いつ斬られた!?一切見えなかっただと!この俺が!?ふざけるなよ!餓鬼に負けるなんて!)
「納刀、充填、抜刀する」
「俺の黒剣!」
ザァン!!
「いいね。この剣使いやすい。犯罪者のお前よりも俺が持ってる方がいいだろう」
「・・・」
「おっと、やりすぎたみたいだな。ここまで傷つけるつもりは無かったんだが」
「はぁ、、はぁ、、遺物狂い」
「飼い主!?大丈夫か!どうしたんだこんなかすり傷付けまくって!」
飼い主の西華に肩を強めに肩を掴まれる
「何故お前が聖なる剣、聖剣を持っている」
「保管庫に侵入して急いで拾ってきた」
「返してこい!!お前!学園長にバレたら!どうするんだ!!」
「あぁーー、流石にこの遺物たちでは、学園長はキツイか」
「はぁ、、はぁ、、、、フゥーーー、着いて来い。とりあえず。襲撃者を全員拘束するぞ」
西華が歩き出す。口は悪いし、性格もS寄りだが、正義の心は持っているみたいだ
「黒剣はあげないからな!!」
「いらんわ。そんな中二病みたいな剣」
「ネバネバーー!助けて!滅茶苦茶強い人に襲われてる!!」
「助けが来る前にお前は生きてれるかな?」
「ひぎゃーー!」
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