第6話迷宮狂い、決闘を挑まれる
怪物、迷宮に徘徊していた生物。現在は一体を除いて生存していない
だけども一体でも産まれた場合、即刻殺さなければいけない
それは絶対であり、強制である
迷宮狂い、分かっているよな。その剣を渡した意味を
「!!」
嫌な夢を見た、、先生の夢を見るなんて、嫌なことがあるぞ。これは
「お、もう起きてるのか」
「飼い主か、、ペットの機嫌は最悪ですよ」
「怖い夢でも見たのか?」
ガチャンと鍵が開く音が聞こえる
「俺も結構雑ですけど、飼い主はそれ以上に雑だな」
「拘束具が機能してるお前は2秒で殺せるからな。変に警戒する必要が無い」
「血毒姫は怖いですね」
「フゥーーー、そんな煽りは効かないぞ」
「めっちゃ深呼吸してましたやん」
特に意味も無い会話をしながら、教室へと西華と共に歩いて行く
「いましたわ!!」
「グエ!」
見覚えのある金髪からタックルを食らう
「あなた!!私と恋人になって下さらない!?」
「飼い主、ヘルプ」
「祐、離れろ」
西華に掴まれ、祐と呼ばれる金髪ツインテールは持ち上げられる
「はぁ、遺物使えないとこんな小娘一人に力負けするのか」
「あなたが犯罪者だろうと関係ありませんわ!!私と愛を育みましょう!!」
「教室ってどこだっけな。飼い主、こっちだよな」
「そっちだな」
完全に求婚を無視し、教室へと足を進める
「おはようございまーーす」
「!!」
教室に先にいた生徒達は、迷宮狂いを見た瞬間ざわざわと話し始め出す
「人気者は辛いね」
「遺物狂い、お前の席はこっちだ」
「・・・見事に中央だな」
高さが3段階中の、2段階目であり。横に座る場所が3個ある所の真ん中に座らされる
(後ろにも生徒いるし、前にも生徒がいる。窓には少し遠い、扉も遠い)
明らかに逃げにくい場所だ
「先生!席替えを所望しますわ!」
「今日もテンションが高いですね。どこに座りたいんですか?」
「彼の横ですわ!!」
祐は迷宮狂いを指さす。その瞬間、先生が非常に複雑そうな表情になる
「・・・・許可しましょう。ただ、悪事に加担してはいけませんよ」
「分かりましたわ!!」
ずんずんと歩み、横の席にドスンと座った
「飼い主、俺って教科書必要なのか?」
「なにを言ってる。教科書なんて使わないぞ。言葉と黒板を聞き、見るだけだ」
「ノートに写したりするのはいいですわよ!」
「そうか。ノート貸して貰える?いや、頂戴」
「どうぞ!」
ニッコニコな祐からノートを受け取る。表紙にはひまわりが絵が描かれている
「久しぶりに勉強するな。今日の講義?はなんですか?」
「遺物の仕組み」
「大得意ですな。先生論破するかも」
「ホントに出来そうだな。遺物狂い」
(なんで俺のことを遺物狂いって言ってるんだ?迷宮狂いなんだがな)
ずっと疑問に思っていたことを考える
(別に問題ないからいいけども)
「今日はじめましての人もいるので、自己紹介をお願いできますか?」
「俺ですか?」
先生が迷宮狂いに指を指す
「そうです。犯罪歴と、名前をどうぞ」
「えー、龍桜天満と言う名前です。犯罪者です。何故か学園に入学させられました。17歳です」
名前と犯罪者であることを喋り
「犯罪歴は皆さんご存じでしょうが、数百個の迷宮を無断で攻略したことです」
「数百個?」
モブの声が聞こえる
「それと軍隊、ギルド、自営団などの遺物を勝手に盗んだことも犯罪歴ですかね?」
《僕、あの人のこと知らないんだけど、事実なの?》
小さいモブの声が耳に入る
「後は、、遺物の無断使用ぐらいですかね?それ以外はあんまり覚えて無いですね」
「はい。全て事実ですね。皆さんに初めに言っておきます。遺物を彼の前で出さないで下さい」
生徒たちの声が大きくなる。大体は何故っという疑問だ
「彼は遺物を使う才能が非常に高いです」
「確かに」「そうですわね」
西華と祐が同意する
「もし盗まれて、使われた場合、あなた達では止められません」
「それはあり得ないですわ!!私が犯罪者に負けることなんて!」
知らない子がこちらを睨みつけてくる
「やめろよ。そんなに睨まれたらゾクゾクしちゃうだろ」
「!!、あなたに!決闘を申し込む!!」
決闘を申し込んできた子は、水色の髪のショートヘアーだ
身長は普通、体格も普通、魔法と呼ばれる不思議な力を使うタイプだと予想できる
「いいよ。でも先生が許可するかな?」
「鯛先生!!いいですよね!!」
「いいですよ」
軽く先生は許可を出す。そこに凄まじい違和感を覚える
(私闘がある学園や学校があるのは知っているが、、俺でも出来るのは違和感があるな)
知っての通り、龍桜天満もとい、迷宮狂いは非常に強いのだ
だから少し強い程度の学生ごとき、相手にならないのだ。戦闘だけを見た場合
(力は負けるが、拘束具付きでも俺は強いだがな)
「決闘でもお前の拘束具は解かんぞ。一段階解除して学んだからな」
「決闘ってなんかメリットあるか?」
西華に決闘のメリットを聞く。質問したら素直に答えてくれる飼い主好き!
「ランキングが上がる」
「ランキング?」
「後で教えるが、この学園には人を競争させるためにランキング制度がある」
「それを手っ取り早くあげるには決闘か」
「そゆこと」
迷宮狂いとの力差を感じたからなのか、初日よりも西華が素直で少し嬉しい迷宮狂いであった
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