第1話迷宮狂い、捕まる

「迷宮狂い。お前の罪状は分かってるよな」


「確か、窃盗罪だっけ?」


「迷宮不法侵入!迷宮遺物窃盗!!遺物未登録!!禁止エリアへの侵入だ!!」


「人は殺してないよ」




ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべる迷宮狂い


「殺していればお前は即刻死刑だ!!」


「死刑しようにも、この日本では難しいだろ。それプラス、俺の今の状況的に」


「・・・ッチ!」


おっさんがその場から離れる




状況を説明しよう。この俺、迷宮狂いがな


俺こと迷宮狂いは日本で2番目にデカい迷宮に勝手に侵入して、踏破した。ソロでな


だけどもまあ、その行為は違法な訳で、さっさと逃げようと思ったんだが


珍しい物が落ちてたから拾い読みしていたら!!




迷宮が崩壊しちゃって、下敷きになっちゃったのよ。悲しきかな


で、頑張って脱出した所で外には軍隊、またの名を迷宮探索班


戦闘と迷宮のプロフェッショナルが待ってた訳よ


下敷きになったのを頑張って脱出した後に、戦闘するのはまあ、、無理だった訳で




普通にボコボコにされた。初めてだよ。30人ぐらいにボコボコにされたのは


で、捕まって牢屋に入れられて、遺物も使えなくされて、おっさんにグチグチ責められてる




「はぁ、、遺物触りたい」


(暇、おっさんの話長いわりに特に内容ないし、17の子供を長時間説教するな)


「やあどうも」


「誰だ?」


綺麗な長髪の腹黒そうな顔をした男が牢屋の前に現れた




「俺の遺物はやらんぞ」


「君を殺すことが決まった。非公式で」


「そう。で、どうやって殺すのかな?てか殺せるのかな?」


「・・・遺物を封じられてる状態で余裕そうだね」


「君の上司に伝言を頼むよ。生命の秘宝は俺が持ってるって」


長髪の男は動揺した表情を見せる




生命の秘宝、どんな病気や怪我でも治すことが出来る最高級の遺物


金持ち連中が欲しがりそうな遺物だ




「俺を殺せば秘宝ごと消えるよぉーーー!どうしようかねぇーーー!」


「・・・」


「というかさっきのは脅しだろ。俺が素直に遺物渡すので殺さないで下さいなんて言うと思ったか?」


長髪の男の表情がみるみると変わる。非常に不機嫌そうだ




「17歳の餓鬼だからって騙さないよ」


「・・・」


「おっと帰るのかい?敗走かい!!」


長髪の男が無言で立ち去る。牢屋の前はまた静かになる




さて、、どうやって脱出しようか!これ殺されるわ!!


暗殺されるぞ絶対!!でも遺物はあげたくない!


ハッハハハハ!!死神の足音が聞こえて来たねぇ!!








2日後


「えーー、お前は聖竜学園へ入学することが決まった」


「なんで?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る