3 神域への旅
神域への旅
宮中の近くには聖なる山と呼ばれている普段、下界に住んでいるものたちは決して立ち入ることのできない聖域があった。その聖なる山に今年は宮中を代表して、何人かのものたちが聖なる山を守っている僧侶に守られて、のぼることになった。なぜそんなとても珍しいこと(この前に聖なる山に下界のものが立ち入ったのは、記録によると四百年も前のことだった)が行われることになったかというと、それは宮中では、疫病が蔓延していらからだった。もう数年という長さで疫病は流行っていて(それは呪い、あるいは祟りであると噂された)その疫病はとてもおおくのものたちの命を、身分や貧富の格差や差別なく、毎日毎日、うばっていった。(多くの悲しみが宮中には漂っていた)
今年も疫病は流行り続けている。なくなるような様子はどこにもみえなかった。ついにその疫病の流行は聖なる山への疫病をなくすための、(呪い、祟りをおさめるための)参拝を長い年月の禁忌をやぶって、おこなうことになったのだった。
その聖なる山への参拝するものたちの中のひとりに小桜姫は選ばれた。それは喜ばしいことではない。なぜなら小桜姫は疫病をなくすための神さまへの『生身の生贄』として、捧げられることになったからだった。(そのしらせを聞いて、小桜姫とその家族はみなが涙を流した)
小桜姫と四季姫 こざくらひめとしきひめ 雨世界 @amesekai
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