第4話ハンドル固定

今のパチンコ屋は、ハンドル固定は禁止している。

たかが、コインや厚紙でハンドルを固定してもハンドルが壊れる事はないのだが。

昔、ハンドルを固定して打ちっぱなしにして、複数台で遊ぶ人が現れたので、ハンドル固定は厳しくなった。

しかし、技術の進化で手で握らないと玉が飛ばない様になった。


25年前のある日、フィーバーねずみ小僧を打っている時、羽根モノで一箱出し、台移動して錬金術をしていたのだが、ハンドルを固定し、ハンドルには指を置いてるだけで、小説を読んでいた。

通常時は暇だからだ。

当たると、小説を読むのを辞める。あの頃、本を読みながら打つパチンカーが多くいた。

1人はミルキーバーを打ちながら、小説読んでる兄ちゃんがいた。

台を見てないから、ぶどうになり店員を呼んでいたのだが。


だが、今は小説は読めない。通常時でも小さな画面の変化や、リーチボイスで当たりに繋がる事が多いからだ。

図柄の左右同時停止で当たり確定とかあるからだ。

また、今は7テンは普通に熱い。

今は少ないが、羽根モノは玉の動きを見てるだけで、熱くなる。

それ以来、パチンコ打ちながら小説を読むのは辞めた。

パチンカーたるもの、台に集中するべきである。

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