ゲシュタルトを恨む者
ゲシュタルトの城
「あがり!」
机を囲んでトランプをする6人の姿
魔族の王、ゲシュタルト
ゲシュタルトの秘書
蜘蛛女のイダス、イダスの妹でありメデューサの凪
魔狼のディア、ディアの妻でありとかげ女の華
6人はトランプをしてる間に各々仲良くなり、遊んでいた
トランプが終わり、6人で雑談が始まる
その前に、何回か登場はしていたが紹介が遅れていたキャラを紹介しよう
ゲシュタルトの秘書
名を、ラッツ
ゲシュタルトの秘書としてふさわしい実力を持っており、驚異的な脚力を使ったアクロバティックな動き方が特徴である
「お前たち、実は私は、お前たち5人を幹部としようと思っている」
「それは光栄でございます!」
ラッツが目を輝かせる
「嬉しいですわ、ね、凪?」
「うん、お姉ちゃん!」
「華、ここはありがたく、ならせていただこう」
「ディアが良いなら、私は良い」
こうして、5人は了承し、幹部となった
「これから5人には、日本の戦力である自衛隊壊滅に向けて動いて貰おうと思っている」
「了解!!」
ラッツ、イダス、凪、ディア、華の5人は自衛隊壊滅に向けて動き出すのであった
日本、自衛隊本部、反乱が起きていた
「おりゃぁぁ!」
ドカッ、ドゴッ、ガシャーン
三葉の格闘センスが猛威を振るう
三葉よりもはるかにがたいの良い男たちが、軽々と三葉にいなされ、倒される
「悪いのは、お姉さまに危害を加えたあなたたちよ?」
華を姉のように慕う三葉
それは三葉が自衛隊に入ったばかりの頃の話である
「三葉隊員だっけ?」
「は、はい!」
「休憩中にごめんなさいね。 私は、華、華先輩って呼んでちょうだい」
「よろしくお願いします! 華先輩!」
これが2人の出会い
三葉が華を姉と慕うようになったのにはきっかけがあった
それは華たちの所属する自衛隊の訓練の一つ
格闘サバイバル
これは自衛隊の訓練の中でも厳しいと言われている
所属隊員、先輩、後輩問わず、自衛隊の所有する山にて各自決めた場所から、スタートのサイレンを合図に山頂を目指す
ここからが厳しいと言われている理由である
妨害、戦闘あり
さすがに銃は没収されている
山頂にたどり着いた者の30位以下は腹筋、腕立て伏せ100回ずつを5セット
参加人数は、150人
「三葉、悪いな」
「っ…」
三葉は、山の中腹辺りでみぞおちに蹴りをいれられ、ダウン
三葉に蹴りをいれたのは、三葉の同期の男である
「らぁっ!」
「ぅぐ…きついっすよ…華…先輩…」
男は大事なところを潰さない程度の力加減で蹴られダウン
「華先輩!」
「甘ったれんじゃないわよ、死に物狂いで来い!」
三葉は頭をグリグリと踏まれる
華は山頂へと姿を消した
「わ、私も頑張らなきゃ!(踏まれたのが、興奮したなんて、恥ずかしくて言えない)」
華、1位
三葉、28位
2人とも、罰は回避した、三葉はギリギリだが…
「華先輩! ありがとうございました」
「ん? 何が? あなたの力よ、自信を持って!」
華は三葉の肩をぽんと叩き、満面の笑みを見せ、去っていった
「…(ぁ、あの笑顔は反則、華先輩、いや、お姉さまぁ、好きです)」
三葉は、華に惚れ、恋心を抱いた
三葉はその後も華をおい続けて出世していき、今に至る
三葉は華が異例の事態に出動したことを知って本部にて華の活躍を楽しみに待っていた
しかし、本部のリーダーにより全兵の携帯に送られた戦車に
「華お姉さま!」
三葉は必死で駆けた、現場である八賀町に向かって
三葉はスマホから流れた音声で足を止めた
「華殿、悪いがそのままその化物を離すな! 国民のため、
「は?」
「(華お姉さまごと撃つつもり?駄目、リーダーを殺してでも止めて見せる!)」
三葉が本部のリーダー室にたどり着く
ちょうど華がとかげ女となって兵を殺し、ディアの妻となって消えた日
そして、怒り任せに三葉はリーダーを殺害し、本部にて一人で全員を相手しているのだ
しかし、一人では限界は必ず、誰しもが来る
「はぁ、はぁ…」
息が切れてくる
パン!
三葉の肩を銃弾が貫く
「ぅぐ…」
パン!
肩から血を流しながらも死に至るまでの出血量ではなく、銃で撃ってきた兵の頭を撃ち抜き、殺害する
「張り切ってるわねぇ?」
三葉の背後から、
パン!
三葉は、振り向いて姿を確認せず背後の女性をゼロ距離で撃ち抜く
撃ち抜いたはずだった
「あら? この弾は何かしら?」
女性は弾を指でつかんで、止めていた
「馬鹿な…」
三葉は後退する
「華とやらの居場所なら私が知ってるわよ?」
「え? どこなの、まずあなたは誰?」
三葉は、冷静さを取り戻し女性に訪ねる
「順を追って説明しましょう」
いきなり三葉の前に現れ、驚異的な強さを見せつけた女性
彼女の正体
それはこの魔界の地球への進攻を知る人物
そしてゲシュタルトを止めるではなく殺したいと思う者
その正体は、ゲシュタルトの姉である、シュル
シュルはどうして弟を殺めようとする?
その理由
それは、魔界の特徴
基本、女性しか誕生しないことだった
本来なら、魔界の王になるのはシュルだった
しかし、魔界を騒がせた事件
魔界での最初で最後の男の子、ゲシュタルトの誕生
そして、その圧倒的な力とカリスマ性
もう一度、思い出して欲しい
ゲシュタルト以外は「女性」だと
つまり、ゲシュタルトに惚れたことで忠誠を誓う者がほとんどだったのだ
シュルはゲシュタルトが邪魔で裏で暗殺をたくらんでいた
だが、それは不可能に近かった
なぜなら、魔兎であるラッツは就寝をもゲシュタルトと共にするほどの従者
シュルはラッツと互角程度の力でとんでもなく強いわけではないのだ
そこでシュルは考えた
ゲシュタルトも使えるが自分も使える技
人を魔族に変える
それも、自分が協力してくれる人間が好ましい
なぜなら、その方が魔族になった時の力が強まるのだ
そうと決まれば、シュルはさっそく行動に移した
地球にて、人材探し
目を付けた一人目が三葉だったのだ
「なるほど...お姉さまは魔族とやらになってしまって、夫までいる…と」
三葉はシュルに顔を向けて、言う
「貴女に仕えても良い? お姉さまを変えたやつ含めて暗殺、手伝う。 貴女が王になる手伝いをする代わりに私をお姉さまとくっつけて?」
「分かった約束するわ」
「契約成立」
こうして、シュルと三葉という、これからのゲシュタルトの驚異となる勢力が誕生した
三葉による反乱は成功し、日本の自衛隊本部は壊滅した
そして、シュルは三葉と本部だった瓦礫に座りながら言った
「次にやりたいことがある、それは魔族に殺されたけど魂は死んでない。 身体が壊れただけの状態の女の子がいる、その子の身体を治して蘇生し、仲間になってもらうわ」
その女の子、その名も…
竜宮苗
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