第12話 群雄三国志(PC98・ENIX・SLG)


昔より「三国志」を題材にしたSLGは数多出ておりますが、当然と言うべきか、その多くは「戦闘」が大きな要素を占めています。

そして本作はその中でも特に「戦闘以外を極力削ぎ落としていた」という点で、強く印象に残っております。


登場する武将の能力値は武力と知力のみ、国データも人口と統治度(民忠の様なもの)のみで資金や兵糧の概念すら無し。そして出来る事も軍事関連以外は同盟・武将登用に内政(反乱防止の為の統治度上げ)といった数える程。

そんな具合に本作は、あまりにシンプル過ぎて奥は深くないものの、徴兵・訓練・戦闘戦闘また戦闘といった感じで独特のテンポの良さがあり、中々楽しめる作品でした(なお戦闘システムは、同社の「ライヒスリッター」の流用だった覚えが)。

目的は勿論全土統一であり、軍備を整えつつ近隣を攻め取っていく、というのが基本ではありますが、精鋭部隊を作ってただひたすら敵軍を蹂躙しながら各地を駆け巡る遊牧民型プレイなども、爽快な上結構有効だったりもしました。


小品といえば小品なのですが、難儀なSLG等をやっていると時たま無性に遊びたくなる… そんな魅力があったかと。


総合評価 … ★★★☆(シンプルさが光る、独特の小品)

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