第34話 悲劇の惨劇
髪を上げたその姿は禍々しいバケモノ、矛は心の中で感じた。ここまで強い相手は初めてだと
「なんで俺を起こしたんだ、俺はお前らに用なんかないんだが」と魔人の王は言う。
矛は「俺たちの作戦の手伝いをしてほしいんだ、よかったら一緒にこの世界を滅ぼさないか、もう計画も練ってあるんだよ」と喋り始める
盾もすかさず「俺たちと組めばお前にも報酬をわけてやる」とスカウトに必死だが、魔人の王は滑稽だと思い少し笑った顔をして「物に興味は無い、戦うことでしか生を実感出来ないからな」と言い放つと
盾の体が斬撃で断たれる。
大量の出血で立ち上がることすら困難だ。
腕がリンクしたことにより格段と攻撃力が上がっている。
盾は「こうなってしまうと思っていましたよ。保険をかけておいて正解だった」と言うと。
空から龍が降ってくる。
魔人の王は秋との実戦で既にこのたちの攻撃は把握済みなので対策ができている。
だが龍の動きが変則で戦いにくい。
龍の妖術量が異常に多いので不思議に思うと。
恐らく本体から妖術移行をしているのだと気づく
そして矛がアシストに入る。その瞬間「絶」が
龍の体を細切れにする。
盾の魂は完全に消滅してしまった。
矛は愕然としてしまった。パートナーが目の前で死んでしまったのだ。
魔人の王は返り血を浴びてそれを舌で少し舐めて「血の味は不味いな」と言葉を吐き捨てた。
そのまま矛は来るなと言わんばかりにヒット・アンド・アウェイの攻撃パターンに移ろうとするが、その行動のおかげで「絶」が完全に当たらず顔に傷をつける程度の怪我になった。
そしてそのまま矛は逃げ出してしまう。魔人の王は追いかけようかと迷ったが思っていたより妖術の使った量が激しかったらしくその場に留まった。
そして少し時間を置いた後、奏の体へと戻るのだった
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