第33話 新政府討伐作戦②
噂になっていた矛という男が目の前にいる。雷斗が立ち直ると一言言う。
「矛と盾の二人組の矛か、厄介そうな見た目をしてやがる」
奏は戦う決断をした。体格の差が激しいとはいえ、2対1ならばわずかにも勝機はあるはずだと考えた。
矛は刀のようなものを両腕につけてすかさず突進をしてくる。奏は食らってしまい立ち上がる事ができないほどの激痛に襲われてしまう。
「お前たちの目的はなんなんだ」と叫び気味に聞くと、「魔人の王の完全復活」と囁く。
奏は自分のせいでこの都市に多くの犠牲者が出ているという事実を目の当たりにしてしまった。
そこに後ろからまたドアが開く
「矛順調かい?」と細柄な男の盾は言う。
雷斗は助けを呼んでくると良い。非常階段から降りていった。奏は時間を稼ぐために戦おうとする。が内心この状況で勝つことなど不可能だと考えてしまっていた。
「貴様の体にすでに魔人の王が居ることは百も承知なのだ、だから土産に復活のためのパーツの腕を持ってきてやったぞ」と良い。包んでいたタオルから腕が出てくる。
奏の腕は共鳴するかのように鼓動が高鳴る。
「お前らの考えは分かった上で俺は魔人の王の復活を阻止する」と奏は言って矛へ攻撃を仕掛けようとするが妙に視界がぼやけてくる。
矛はニヤリとした顔で話し始める。
「言ってなかったかな。俺の肌の毒素の事を、触れられたものは毒が回って動くことが困難な状態になる。お前の抵抗ももはやここまでなのだよ」
そして矛と後ろに居た盾は奏の元へと歩み寄ってくる。
奏の腕を持ち上げると包んでいた魔人の王の腕を吸収させようとする。
腕に模様が浮かび上がり辺りが黒い光に覆われる。
その瞬間、矛の後ろから声が聞こえ。矛は後ろを向くその瞬間視界に入ったものはとてもおぞましいものだった。バケモノはこう発する
「また無理矢理呼び起こしやがったな。このツケは大きいぞ」
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