第30話 新たな任務

 朝テレビをつけるとニュースで報道があった。

魔人を使い。都内を荒らしている連中がいることを新政府と呼ばれており、リーダーはふたりで魔人を売りさばき手下を作りつつ金を儲けているだとか、まぁ知ったことでは無い。

と思っていたが、あいにく停学も終わってしまい3番隊に呼ばれると相川さんから「次の任務は新政府の連中を潰しに行こう」と言われてしまい。秋とペアを組んで都内で見張りをすることに、ただ秋の服装が壊滅的すぎて笑うしかなかった。それを見た秋はこちらを睨めつけてきた。

そんなこんなで路地へ入っていくと挙動が怪しい男を発見する、既に魔人を扱っておりもうどうにもできなかった、下級魔人だからなんとかなったが、それ以上になるともうどうにもできない。


 一方千鶴も新政府の動向が気になり電車で都内まで来ていた。都内を歩くが特に気になった様子もなく平和そうだ。千鶴はスーツを着て、黒いコートを羽織って歩き始める。千鶴は歩くだけで人の目を惹いてしまう。長く伸びた赤い髪に目立つ二重とオッドアイそして少し高い鼻に整った小顔の輪郭、そして20代で理事長となった風格全てを兼ね備えた完全なる人として視線が多すぎる。これにより新政府の連中も下手な動きはできない。千鶴自身もここまで容姿が役立つとは思わなかっただろう。なんの変哲もなかったので諦めて帰ることに、帰りのタクシーでは歩くのに疲れた様子でうとうと寝てしまう。運転手は振り返り弾丸を千鶴の脳天に撃つ、千鶴は薄れゆく頭の中でタクシー運転手にでさえ新政府の手が届いていたとはと思い意識が遠のいた。それから10分後タクシー運転手は街外れに車を止め遺体の処理を始めようとする。タクシー運転手は車から降り後ろの座席のドアを開けようとした瞬間後ろに人の気配を感じる。そっと後ろを向くとスーツの上にコートを羽織った美しい女性が立っていた。頭から血を流して

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