第27話 アダムとイブ
隼人が見た光景は悲惨なものだった大きな部屋に白い肌の目が複数ついたバケモノの上半身が十字架のように吊るされているそして大きさは縦10mといったところだろうか、そして横から植物の魔人が出てくる。隼人は身構えたが植物の魔人はこう言う「ハナシヲシヨウ」
隼人は一瞬罠かと思ったが相手は何もする気配はないので聞いてみることにした。だが後ろから足音がするので振り向くと、麗央と他6人がいた。麗央は静かな声で言う「なんだ…これは」
そして植物の魔人は「ヤハリアナタデモシラナカッタデスカ」と言う。
「スコシハナシヲシマショウ」と言い。聞き取りやすいように先ほど逃げたはずの仮面の魔人も合流し説明し始めた。
「かつてこの世界はアダムという神が創った世界、そしてこの目の前にいるものこそイブという破壊の神、この世界はイブが破壊し、アダムが世界を創造することにより成り立ってきたのだが、今となっては各地区にイブが散りばめられこの国はイブの40%を所持しているこれは世界的に見ても1番の所持率だ」
麗央は言う「だったら戦闘を止めてまでもこれを説明する理由はなんだ、お前たちは世界を破壊するためにこれを狙っているんだろ!?」
仮面の魔人は続けてこう言う「我々の目的はあくまで世界の征服、破壊など本望ではないそしてまさにイブを利用しようとしている人物がいる」
「それはこの聖王高校の理事長だ」
「そこで提案だ、我々魔人軍は兵役学校との同盟を提案する」
奏は魔人相手に少し気が緩んでしまい良いかもと思ってしまうが、他は違った。隼人と奏だけがいつもと同じ表情をしていた。他の人は怒っている。それもそうだ魔人からなにか害を受けない限り兵役学校になんて通わない。そのまま秋はこう言う「お前らがいなければお前らさえいなければ俺の妹は」と少し涙しながら刀を抜き斬りかかろうとする。それを麗央は止めた。その瞬間隼人を含めた兵役陣営側に対して結界を張り、麗央の妖術で爆破し始めた。
「ヤハリハナシハツウジナカッタカ」と植物の魔人は仮面の魔人といっしょに地下を突き破り外に出る。そして仮面の魔人はこう言う「特級ふたりでも麗央が来たからには逃げるしかないんでね」とものすごいスピードで飛んでいってしまった。奏達はただ黙っていた。
そして隼人は言う。「俺まだ満足してないんだけど?誰が俺と戦ってくれるんだ?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます