第17話 僕の名前は増田遊②

 次の日適当に歩いていると増田に会った。増田が今日は行きたい場所があると言うのでその場所についていくことにした。来てみると兵役学校の横にあった奏の通っていた中学生に似ている建物だった。

「この建物は高校なんだ、実は僕もここの生徒なんだ」と増田は言う。

「ここの生徒だったんだね」と言うと、この高校が急に夜空のように黒紫の空と結界のようなものに覆われる。廃墟の時と同じような現象で奏は吐き気を模様した。増田が大丈夫かと迫ってくる。奏は吐き気を抑えながら増田の方を向き「大丈b…だれ」そこには増田ではない何者かが立っていた。黒い服にダメージパンツのようなものを履いたロング髪の男が立っていた。顔にはキズが入っている。「本当に君はバカだ魔人の匂いも分からないなんて」と言う。「お前はだれだ!」と奏は言う。「さっきまでは増田遊で今は遊人って呼んでくれると嬉しいかな」と言う。奏はやばいと思いすかさず校舎に避難する。1年c組の教室に入り。場をやりすごそうとする。奏は浅はかにもだれか助けてくれるだろうなんて考えていた。

するとなにか廊下から聞こえてきた。鼻歌だ奏は驚くも声は出さず窓側の方の机の後ろに隠れる。すると鼻歌はやみ奏はため息をつくと窓が開きイタズラのような笑みで後ろから遊人が襲いかかってきた。奏はもうだめだと思い死を確信した。その瞬間奏の中でなにかが起こる。全ての妖力を乗せた幻影の一撃。まだ生半可ながらも遊人の体に穴を開ける。

「よくも、よくも俺の体にぃぃぃ」と狂ったように暴れ始めた。そのまま窓から勢い良くグラウンドに投げ飛ばされた。それでも奏は立ち向かう。さっきの一撃を思い出せて心のなかで囁きながら戦うのだった…

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