第16話 僕の名前は増田遊①

奏は退屈していた。何故かと言うと遡ること昨日

久々に麗央が学校に来たと思ったら第一声が「奏帰れ」だったのだ、理由を聞くと一旦停学にした方が色々立ち回りやすいとのこと。魔人の王が学校に来てるとか意味わからない情報が漏洩してるだとかなんとか。とても暇なので一旦秋に電話してみると「お前と遊んでる暇はない」と言われ切られてしまった。次は華に電話してみると「え、奏?遊びたいの!絶対行く」って言われたのにもう5時間は待ってるのに全く来ない。これは新手の詐欺か。

 一方その頃華は「これって実質デートだよね♪」とか独り言言いながら洋服選び迷ってた。

 結局待っても来ないので諦めようとした途端声を掛けられた。「誰?」と奏が言うと。「僕の名前は増田遊」と言ってきた。初対面だからよくわからないので、今の現状を話すと。増田遊も話に乗ってくれた。そっからはなんとなく色んな話をして時間を潰した。「今日はとっても楽しかったありがとういい暇つぶしになった」

「僕も話をできて良かったよ!」とお互い別れの言葉を交わし帰っていった。

ただ一つ気がかりなことは最後振り返って言葉をかわした最後の一瞬の増田の不敵な笑みがとても不気味だった

 

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