第4話 兵役学校①

とても大きな門の前にいる。校舎は思ってたよりも綺麗。

「さぁ、入るよ」麗央がそう言い校舎に入る。入ってすぐ右側の廊下を歩き突き当り右に階段があり、3階へあがる教室が並んでおり。一番目の前の教室に入る。1年A組と書かれていた。

そして麗央が前に出て言う。「担任の又賀麗央です。よろしくお願いします」おちゃらけたように言う

「じゃあ次は名簿1番から相田要かな?」

「はい!相田要です。趣味は散歩をすることと本を読み学業に励むことです」と真面目に答える。俺は内心こういうメガネキャラは真面目がテンプレだよなぁと思った。

「2番の緋村柊舞です。趣味は特にないっす」と少しグレた口調で喋る。

そしてついに俺の番かと思い。席から立つ、今思えば席3つ横一直線でならんでんのなーと思いつつ喋り始める「3番の水嶋奏です。趣味はゲームとかよくやってたかな、まだここらへんのこと分からないから教えて欲しいです」と答えると。柊舞に小さく舌打ちをされた。要は少し目を輝かせていた。

そして担任である麗央が話し始める「君たちは選ばれた人間だこのクラスに入れたことに誇りを持つように、そして奏、君には期待している。」と言葉を残し教室を後にした。

その直後、柊舞が俺の席に来て急に俺の事を殴ってきた。「急に何をするんだ」と言うがずっと黙り少したってから喋り始める「なんでお前が無名なんかがこのクラスに来て一目置かれてんだよ」と喋り始める。要が止めに入る。「落ち着けクラスメイト同時争うんじゃない」と言う。柊舞の暴力は止まったが何故か怒りは込み上げてこない。ただ何もできない自分が1番悲しかった。これならどうしろっていうんだ何もわからないこんな世界で…

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