妄想的夏休みの宿題

2日目 今日は日曜日

　８月11日　天気　猛烈な晴れ

　昨日から書き始めた妄想的夏休みの宿題は今日で2日目になる。

　昨日はあの後、米子先生が家に来て大変だった。

「宿題に不適切問題がありました。修正さてください。問題に孝くんと書いていましたが、孝くんは居なくなりました。正しくは重倉（しげくら）くんです」

　居なくなった孝くんに何が起きたのか。そして教頭先生の名前が花菱（はなびし）　重倉なのは偶然なのか。

　兎に角、あの後「重さの証明問題を一緒にしましょう」と家に居座る米子先生にご退場頂くまでが大変だった。

　さて、今日は日曜日。

　夏休みの中で今日は嫌な日なのである。何で夏休みの日曜日が嫌かって？それは普段仕事に行ってるお母さんもお父さんも休みで、家にいるからだ。

　さっきも朝から「早く起きなさい！」「いつまで寝てるの？」「だから駄目のよ」「休みだからダラダラしないの！」とお母さんが怒ってた。そのガミガミした声を聞くだけでウンザリとするものだ。

　全く、夏休みくらい自分のペースでゆっくりしたいものなのに。

　それで、今度は「脱いだ服は洗濯機にいれて！」「早くご飯を食べなさい」「ソファーに座らないの！掃除機かけるんだからどいて」だって。

　お母さんもあんなに言わなくても。休みなのに居場所が何処にもないじゃないか。

　まぁお母さんがご飯や掃除をしてくれる時に、わざとかと思うくらい間が悪い所にいる方も悪いのだけど。

　それで家にいたら掃除の邪魔になるかもって「外に出るわ」って言ったら「ついでに買い物ものしてきて！」だって。

　何にもついでになってないのに。仕方ないからガンガンに日が照る外に出て買い物をして、ちょっと休んで家に帰ったら「何でこんなもの買ってきたのよ！」「マーガリンじゃなくてバターを買ってくるの！」「乳飲料じゃなくて牛乳を買ってくるのよ！」「何で言われたことが出来ないの！！」だって。途中で「いやぁ」とか「だってぇ」とか言っても「なんですか？」の一言でスンとなった。

　お父さん。何だか小さくなって可哀想だった。

　夏休みの中で今日は嫌な日なのである。

　何で夏休みの日曜日が嫌かって？それは普段仕事に行ってるお母さんとお父さんが休みで、家にいるからだ。

　そして、間の悪いお父さんは朝からお母さんに怒られている。

　僕はそれを学習して、日曜日は規則正しく生活をしているのだ。

　だから日曜日は嫌い。

　えっ？お母さんなぁに？？

　掃除機かけてたら、白紙の宿題がいっぱい出てきたって？

　それ図工の宿題だよ！タイトルが「夏の終わり」

　あっ、お母さん耳を引っ張らないで！！

　妄想的夏休みの宿題。2日目

　絵日記　タイトル

「我が家のヒエラルキー」

　続く