第5話まずは…
まず、紹介を運営する上で従業員がいないと話ならないと思い立った俺は、父さんに頼み従業員の募集をお願いした。
早くも募集をみて数人やって来たらしい。
3時間ほど時間をかけ面接をし、3人雇うことを決めた。
まず、1人目は狐族のマット。こいつは、素直に頭がいい。国立の学校を一桁で卒業するほどの傑物だが、父さんが直々に声をかけ寄越してくれたらしい。ダディ大好き。
2人目は、エルフ族のネネ。ネネは、素直に求人を見て来てくれたが、前職は事務職だったらしいので雇うことにした。マットの相棒として頑張ってくれるだろう。
3人目は、巨人族のガイア。巨人族という壮大な名前だが、単純にがたいが他よりも多少大きいくらいでめちゃくちゃデカいという訳ではない。ガイアは、俺の用心棒として来てもらうことにした。
また、これに合わせて自宅のある王都に商会の建物を購入した。
「会長これがそうですか?デカすぎませんか?」
そう俺に質問するのは、マットである。
「マットくん。気にすることはない。そのうちこの大きさに見合う商会になるから。」
「はい、わかりました」
「よし、まずマットには一つ仕事をお願いします」
「なんでしょうか?」
「数年前に禁止になった奴隷制度で使用されていた地下施設で国から売り出されている場所を購入して来て欲しい。なるべく広いところでお願いします」
「かしこまりました」
「次に、ネネには商会の掃除をお願いします。まだ購入してから掃除をしてないので」
「かしこまりました」
「最後に、ガイアはちょっと俺の仕事を手伝って欲しい」
「是」
「では、皆さんよろしくお願いします」
************
よし、会場はマットにお願いして、選手は俺の方で集めよう。
集めると言っても急に殴り合いの試合に出てとお願いしても簡単に出てくれる人は少ないだろうから、ここはどの世にもあるだろうあの場所を利用するしかないな。
そういってやって来たのは、王都唯一のスラム街である。
「おいガキがこんなところに何しに来た?」
スキンヘッドのイカつい男が急に話しかけて来たと同時にガイアが前に出る。
「すみません。うちの商売で喧嘩に自信のある人を探してます」
「喧嘩?ここならみんなあるだろうよ!出来なきゃ死ぬだけだからな」
「では、あなたも喧嘩に自信があると?」
「もちろんだ」
「では、今度私が主催で行う喧嘩バトルに出てもらえませんか?」
「あぁ?そんな金にもならない喧嘩しても意味ねぇだろ」
「大丈夫ですよ。勝てばお金を貰えます。勝てばですが」
「ふん!いいだろう。どうせここにいてもクソだからな。だが、本当に金は貰えるんだろうな」
「はい。ちなみに、スゴイ商会をご存知ですか?」
「当たり前だろ。王都一の商会だ。知らんやつはいないが、それがどうした?」
「自分は、その会長の三男のドエルと言います。もし、約束を違えたらスゴイ商会で私の名を出してもらえればと思います」
「なるほど。それだけで十分だ」
ここである説明をしよう。なぜ、この男がこれで信用したかというとこの王都にてスゴイ商会の名を嘘で語ることは犯罪だからだ。国王に認定をもらって営業するスゴイ
商会とは、それ程にすごいということだ。(スゴイ商会だけにw)
「それであんたはドエルって言うんか?」
「はい。あなたは?」
「俺様は、ローテルだ!」
「では、ローテルにお願いしたのですが、あなたの他に何人か喧嘩自慢を集めて欲しい。それで、ここの住所に皆連れて来てください。試合に出てくれるなら試合までの面倒を見る用意がありますので。」
「よし任せろ」
「では、集まり次第お越しください。お待ちしております」
そういうとローテルは、スラム街の奥へ歩いて行った。
「じゃ戻ろうか。」
「是」
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