蒼の血

猫月蘭夢@とあるお嬢様の元飼い猫ショコラ

第1話

––––「お前は青の血…高貴なる血だ。誇れ。その血を」


父に言われた言葉。


私の血は青いそうだ。


ありえない。

血は赤いものだ。

ただの比喩だろう。

そうだ。

そうに決まっている。


でも何で弟が殺されたのかがわからない。

父は言った。

––––「あれは青の血の子ではない。証拠に普通のナイフで死んだ」

どういうことだろう。

生まれてすぐ。

弟は。

ナイフで刺されて死んだ。

証拠にと父は言った。

私にも同じことを施したのだろうか。


妹がいた。

妹も弟と同じように殺された。

妹が死んだ時。

父は言ったのだ。

––––「青い血の子ではなかったか。残念なことだ」


不思議だ。


父の言う言葉に嘘はない。


悪意もなければ害意もない。

真実そう思っているかのようだ。








ある時。

父が入るなと言った部屋に入った。

そこにはたくさんの蝓ケ鬢頑ァスがあった。


私の妹や弟たちはここで生み出されていた。

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