第4話 初めての狩り&サーチ
「やっと着いたな」
少し遠いんだよな森が…まぁ、次回からは空間転移で来れるから良いか。
よし!スライムを探すか――
「よし!見つけた!」
今の俺は相当弱いからここは惜しみなく魔法を使って狩るか――
「ファイアボール――」
ファイアボールで見事にスライムの核を潰して倒した。
流石に1体じゃ1レベでも上がらないか。
「ファイアボール――」
よし!レベルアップしたな。
この調子でもう少し上げるか。
――その後俺は何体ものスライムを倒してレベル3まで上げた。
1~2と比べて2~3はかなり必要経験値が違うんだな……
スライムを10体位狩らないとレベルアップしなかったし。
魔力も余裕が無くなって結局物理で倒すはめになって、結構ダメージくらっちまったな。
「ちぇっ!スライム如きでこの体たらく…キース・グリッドはサボり過ぎだろ……」
(鑑定)
『名 前』:キース・グリッド(男)
『レベル』:3
『体 力』:40
『魔 力』:38
まだ全然足りないな…しかし、これ以上はスライムじゃレベルアップは狙えそうにないな…
「仕方ないもう少し進んでゴブリンを狩らないとな――」
よし、いたぞ!ゴブリンはスライムみたいに"ファイアボール"で倒せるのか?
『魔法特攻』があるから恐らく行けるだろう。
「ファイアボール――」
「ウギャアアア」
おう…ゲームで何回も見ていたとはいえ、実際に死ぬ瞬間を見ると普通にグロいな……
まぁ、そんなに気にするほどでは無いけどな。
それよりやっぱり"ファイアボール"1発で倒せたな――この調子で続けよう。
それから1時間後
「やっとレベル5かーー」
正直マジで楽しい。
魔力が尽きて物理攻撃で戦ってみたけど、物理も結構楽しいな。
まぁ、ゴブリンはスライムより攻撃が単調だから被弾しにくいから出来たんだけどな。
ゲームの世界に入って不安な事が無い訳ではないが、こうやって成長を感じるとすげーーワクワクする。
「ちょっと疲れたし初日はこの位でいいだろう」
(鑑定)
『名 前』:キース・グリッド(男)
『レベル』:5
『体 力』:60
『魔 力』:55
「とりあえずステータス的にはこれで良いな」
明日からは『サーチ』を得る為にゴブリンの巣を探さないとな。
まぁ、ゲーム知識でもう分かってるんだけどな――とりあえず明日はダラ森に行くか。
◇
「ここがダラ森か……」
昨日の所は本当にちっさな森で子供の訓練に持って来いの場所だったから雰囲気が全然違うな。
ゲームで見た事はあるけど実際に見ると凄い感慨深いな……
――おっと、いけない……森の中では常に気を張ってないとだよな。
道は頭の中に入ってるし『隠密』で気配を消して行こう。
それから何の問題も無くゴブリンの巣までたどり着いた。
「ここだな……」
んー、ただの洞窟っぽいけどゲームと見た目は全く一緒だな。
思ったより早く着いたし、少しゴブリンでも狩って行くか――
「ファイアボール――」
「レベルも6になったしそろそろ帰るか」
「空間転移――」
一瞬で自分の部屋に戻って来た。
「うぇぇぇーーーー」
何だこれ、頭クラクラするわ……
これが俗に言う転移酔いか…ゲームをプレイしている時は無駄に凝ってるなーって思ってたけど実際になるとすげー気持ち悪い。
慣れるまでもう少しかかりそうだな……
それから俺は2日間かけて、カラ森のゴブリンの巣穴、ソナ森のゴブリンの巣穴まで転移出来るようにして、ついでにレベルも7になった。
3日目になると転移酔いも少なくなってきていた。
「よし!明日は遂に『サーチ』を手に入れられるな」
一応ステータスの確認もしておくか
(鑑定)
『名 前』:キース・グリッド(男)
『レベル』:7
『体 力』:100
『魔 力』:90
うん!この位のステータスなら万が一の事も起きないだろう。
◇
「よし!まずはダラ森の巣からだな」
『サーチ』スキル獲得の為には1000匹のゴブリンを直視する必要がある…だから巣穴の奥まで行かないと3つの洞窟じゃ1000体は無理だろう。
奥まで行くのは危険!!!て思うかもしれないけど、俺は違う。
『隠密』と『浮遊』の魔法がある為、空中を飛びながら気配を消して洞窟内を回れる。
まぁ、天井が低い所は『隠密』だけで行動する必要があるけどね。
「行くか――」
おおー、ゴブリンがいっぱいだーー。
しっかし気付く気配ゼロだな…流石『隠密』だな……
――ここが最深部かな?
赤ちゃんゴブリンは奥でまとめられてるんだな。
でもどの位見たのか分からないって不便だな……
「次行くか――空間転移」
カラ森も何もなく平和に終わった。
おれは転移を使って最後のソナ森に来た。
俺はソナ森のゴブリンの巣に入った。
そこでも特に何も起きなかった。
結果的にいとも簡単に『サーチ』をゲットできた。
「んー、何かあっさりだったし…少し物足りないな……」
少し『サーチ』を試してみるか。
(サーチ)
おお、洞窟中のゴブリンの居場所が手に取るように分かるな……
ん?あれは?
「ス、スライムメタルじぇねーーーか!!!」
今後もっと簡単に出会える方法があるんだけど、まさか今日出会うとは思ってもみなかったよ。
マジか運良すぎだろおれ…でも必中スキルはないんだよな……
下手に攻撃しちゃうと逃げられちゃうし……
ちくしょーー必中スキル取っておくべきだったかーーー
どうするか――
あっ、そう言えば『空間』属性の魔法で自分の空間が作れたよな……
その空間にスライムメタルを連れて行ければ――うんいけるぞ!!
自分の空間に連れて行くには一瞬で良いから触れる必要がある。
『隠密』の魔法で近づいて触るただそれだけだ。
「よし!やるぞ」
そおーと、そおーと、後ちょっとだ。
よし!触れた!!!
「空間転移――」
俺とスライムメタルは小っちゃな部屋に移った。
「よっしゃーーーーーーーーー」
スライムメタルも凄く慌ててるけどここだったら逃げられないようだな。
ちょっと可哀そうだけど、攻撃するか。
(ミス、ミス、ミス、ミス、ミス、ミス、ミス、ミス、ミス、ミス)
「はぁーーー、流石にミスり過ぎだろ!!!」
くそぉーーこうなったらやけくそだーー殴りまくれ!!!
「はぁはぁ、結局3回攻撃当てるだけなのに100回は殴ったな」
スライムメタルの攻撃力は0なので閉じ込めさえできれば絶対に狩れる事がわかったし。
おかげでかなりレベルが上がったな。
(鑑定)
『名 前』:キース・グリッド(男)
『年 齢』:14歳
『種 族』:ヒューマン
『身 分』:公爵家3男
『レベル』:16
『体 力』:500
『魔 力』:490
『基本属性』:『火』『無』
『特殊属性』:『浮遊』『隠密』
『希少属性』:『空間』
『単一スキル』:『無効』(S)『鑑定』(A)『魔法特攻』(A)『並列思考』(B)『サーチ』(C)
「いいね!かなり強くなってるじゃん、てかやっぱり基礎ステータスが高いな…特に魔力が」
ゲームではレベル10で初心者卒業としてステータスが一気に上がるんだが、どうやらその仕様もあるようだな。
この体力だったら20レベルでもおかしくない位だし魔力に関してはこの半分位が普通だしな……
流石は公式がハイスペックで作っただけあるな。
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