応援コメント

「誘惑幻惑効果」への応援コメント

  • 背伸びして上級者の方々に追いつこうとした結果、難しい用語をやたらに使用したおかしな文章を書いてしまった過去があるので身に覚えがありすぎる話でした……。
    あの時の違和感が上手く言語化出来なかったので、今回の話を読ませていただいてスッキリしました。
    ありがとうございます。

    作者からの返信

    背伸びをしたい気持ちを生み出さないためには、十分に背が高ければよい。それと同様に、賢く見られたい欲求を抱いてしまわないためには、十分に賢ければよい。という身も蓋もない話でもあります。

    「謎を謎のままとして対峙し、見つめ続けていられる忍耐強さ」を身に着けるためにはまず、いずれ自分にはその分からないことを解き明かせるという自信や実績、自分への信頼が必要です。もちろん、同時に、無知の知を自覚することも必要です。

    自分は謎を解くために十分な頭のよさを持ち合わせていると信じて、しかしながら現に謎を解明できていない現実を見つめなければならない。その矛盾に身を置き続けられる忍耐力が、大切だということなのです。

    編集済
  • 全くその通りですね。
    実は私、ある学校に勤めてるんですが、教える側にもそういう人が沢山いますよ。
    だから業界では有名なある先生(もうお亡くなりになりましたが)が教師・講師への戒めの一つとして仰っています。
    それは「不必要な専門用語を用いて自分の授業を権威付けるな」ってこと。
    でも実際には、自分でも半端な理解しかなかったりするのに、好んで難しい言葉を使う人の多いこと多いこと。
    困ったものです 😓

    作者からの返信

    知識の魔力の恐ろしさは、その人の頭の良さや悪さに依らず、「賢く見られたい」という欲求が生じたときに効果を発揮するという点です。

    例えば『坊っちゃん』は主人公が教師として奮闘する物語ですが、その中に数学の質問をされて「分からん」と答えてしまうシーンがあります。これはある意味、知識の誘惑幻惑効果に打ち克っている振る舞いなんですね。

    彼は自分の頭がそこまで良くないことを自覚していたので、賢く見られたいという欲求もなかったのかもしれません。

    逆に、賢く見られたいという欲求に打ち克つには、「自分は頭が悪い」と言い聞かせ続けることが効果的かもしれませんね。鬱にならない程度に、実践してみてください。私は常日頃からやっております。