第8話 ヘアモードタナカ

僕はヘアモードタナカという床屋で髪を切ってもらっていた。

チョキチョキ

店内には僕と店員2人、計3人がいて、片方の店員さんは僕の髪を切っていて、もう片方は店内をほうきで掃除していた。


ガランガラン


あ、お客さんが入ってきた。


「いらっしゃいませ。」

「いらっしゃいませ。」

「どうも。ん?おお、キヨシじゃねえか!」


鏡を見ると、入り口付近にタケオさんがたっているのが見えた。

「あ、どうも。」


タケオさんは僕の右隣の席に座った。

「いつものよろしゅう!」

「かしこまりました。」


タケオさんはメガネをメガネスタンドに置いた。あれ、メガネが変わってる。

「タケオさん、メガネ変えました?」

「おお、よく気づいたのう。フレームレスに変えたんじゃ。」

「フレームレスかぁ。」


「失礼します。」

「おう。」

もう片方の店員がタケオさんの髪を切り始めた。

チョキチョキ


「ノブゾーさんどうですか?」

「ああ、よう働いてくれとるよ。」

「それは良かった。」

「キヨシはバイトは始めたんか?」

「いやぁまだなんですよねぇ。」

「がははっ!頑張りんさいよ。もしつまらんかったらうちで雇うちゃるけぇ。」

「ありがとうございます。頑張ります。」

「おう!」


いやぁそろそろバイトしないとなぁ…

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