第5話 みかんは超能力者!?

ある日の夕方、僕は自分の部屋でスマホをいじっていた。

「暇だなぁ。」


するとプルプルプルとみかんから電話がかかってきた。

「ん、みかんちゃんからだ。なんだろう?」


僕は電話に出た。

「はい、もしもし。」

「おお、キヨシ!大変だ!緊急事態!」

「なんかあったの?」

「まぁ、細かいことは後で説明するからとりあえずオラんち来てくれ!」

「オッケー。」

「それじゃあ。」

「は~い。」

ピッ。


僕はリュックにスマホとか荷物を入れて家を出た。

何事だろう。まぁ、緊急事態って言ってたから走るか。


数十分後…


みかん邸に着いた。広いおうちだ。

僕は門をくぐって、家のインターホンを押した。

ピンポーン


数秒してドアが開いた。みかんだ。

「やぁ、みかんちゃん。」

「おお、キヨシ!入って入って!」

「お邪魔しま~す。」


広い玄関。僕は靴を脱ぐと、みかんに付いて行った。

リビングに着くと、僕はみかんに質問した。

「それで緊急事態ってなに?」

「あ、そうそう。ちょっと見てて。」


みかんは両腕と両人差し指を上に上げて、こう叫んだ。

「パクス・ミカーナ!!!」

すると僕は気絶した時みたいに力が抜けて、その場に倒れた。


「うわ!なにこれ!どうなってるの!?」

一応意識はあるんだ。

「落ち着け、キヨシ。なんかよぉ、オラ、超能力に目覚めちまったみたいなんだ。」

「うわ、なんだそれ!ワ●ピースの覇●色の覇気みたい!」

「おん、オラもびっくりしたよぉ。」


「へぇ~、そうかい。それで、えっと、これはいつ解けるんだい!?」

「落ち着けキヨシ、始まってから1分経ったら解けるだよ。」

「お、オッケー。」


数秒後、本当に解けた。

「はぁ、びっくりした。」


「なんか、オラ、お絵描きしてたんだけど、なんとなくあのポーズで『パクスミカーナ』って叫びたい気分になって、実際にやってみたら近くにいた陸田さんが倒れたんよ。」

「へぇ~。」

「あの時は本当にびっくりしたなぁ~。あ、そうだ!陸田さんが紅茶とクッキー用意しててくれてるからキッチン行こうぜ。」

「オッケー。」


いやぁ世の中不思議なことがあるもんだ。まさか友人が超能力者になるなんて。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る