第2話 みかん邸へようこそ!

志位みかんって女の子は森の中にある豪邸、通称・みかん邸に住んでいるんだ。今回はそのみかん邸を紹介しようと思うよ。


僕もまだ3回ぐらいしか行ったことがないんだけど、みかん邸はすっごい広いんだ。かなりの豪邸だよ。庭も広くて、タマタマの実という志位みかんの故郷のヘッポコじまが原産のフルーツの畑もあるんだ。


とりあえずみかん邸及びみかん邸の庭の住人を紹介するか。


1人目はみかん邸の主である志位しいみかん。2005年12月25日生まれの18歳で僕と同じ大学に通っているんだ。身長は148cmと小さく、ファッションとか気にしないタイプの子だからよく中学生とか年下に間違われるんだ。彼女はヘッポコじまで育って、高校進学を機にお父さんの地元である利府りふでの生活を始めたらしい。標準語、ヘッポコ弁、みかん語をペラペラ話せるトリリンガルなんだって。親が大金持ちで貧乏を知らず、どこかワガママなところがあるんだ。


2人目はタマタマおじさん。70代くらいの農家みたいな恰好をしたおじいさんで、みかん邸の庭のタマタマの実の栽培をしているんだ。さっきも言ったようにみかん邸の庭にはタマタマの実の畑があるんだ。タマタマの実は金色の丸いフルーツで甘くて美味しいよ。


もともと庭のタマタマ畑は家政婦の人が栽培していたんだけど、ある日突然、タマタマおじさんが現れて、勝手にみかん邸に住みつき始めたんだ。そしてタマタマの実の栽培の仕事を家政婦から奪ったんだ。「出てけ」と言っても出ていかないから、そのままタマタマの実の栽培はタマタマおじさんに任せることにしたらしい。


タマタマおじさんは気難しい人で、タマタマの実の栽培のこだわりがあるんだ。ちょっとでもタマタマの実に触ったらめちゃくちゃキレるらしいよ。怖いね。まぁ見た感じ悪い人でもなさそうだ。


3人目はしゃもじざむらい。みかん邸の庭にたまに現れる侍だ。顔がしゃもじみたいな形をしていることからしゃもじ侍と名付けたらしい。馬に乗って広大な庭を走ったりしているよ。


みかん邸には3人の家政婦が住み込みで働いている。

1人目の家政婦は陸田りくたさん。30代くらいの女性で無口な人なんだ。茶髪の一本結びで身長はまぁまぁ高い。


2人目の家政婦は海野うみのさん。40代くらいの女性でメガネをかけている。身長はやや小さめで、優しそうな人だよ。


3人目の家政婦は空見そらみさん。50代くらいの女性でぽっちゃりした体型の人だ。おしゃべりな性格でよく誰かと喋っている。僕も何回か話しかけられた。


みかん邸の住人はこれぐらいかなぁ。森の中にあるから行きにくいけど、広くて快適だからまた行きたいなぁ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る