第7話

「そういえばユニークスキルの方はどうなりました?」


「あっ、失念していました。少々お待ちください」


 女神様がどこかを見つめて「これはこれは」とか言っちゃってるけど大丈夫かな。


「どうしたの?」


「いえ貴女のユニークスキルを見させてもらいましたが少々珍しいスキルのようでして」


「どんな感じだったの?」


「説明するよりもご自身で見た方がはやいでしょう。「ステータス」と唱えるか念じればステータスが見れるはずです」


 じゃあ早速「ステータス」と念じてみた。



 名前 片瀬悠莉

 種族 半神半人(デミゴッド)

 性別 女

 年齢 21

 LV 1

 MP 15/15

 SP 5


 種族スキル 《不老》《創造》

 ユニークスキル 《霊視》《霊感》

 スキル 《鑑定》《魔力感知》《魔力操作》《光魔法》《無属性魔法》《剣術(短剣)》《偽装》《隠密》



「…………何これ」


「何がですか?」


「種族に決まってるでしょ!!」


「その件でしたか」


「その件ってねぇ」


「行ったはずですよ。なってからのおたのしみと」


「だからといってデミゴッドはやりすぎでは?」


「いえいえ私は貴女のことを気に入ったのですよ。ちなみに貴女は私の眷族となっています」


「…嘘でしょ」


「嫌…でしたか?」


「いやそんなことはないけど…そう、ないんだけどね…」


 この事実を受けいるのに数週間ほしいかな。


「あと、不老って人間の私からしたら…」


「いえ、貴女は人間ではないですよ」


「そうだった」


 前世の方に引きずられてたかな。


「でも不死じゃないんだ」


「だって神は神を殺せますから」


「そういうことでしたか。色々と不便なんですね神の体も」


 率直な感想を述べた。


「あと、この《創造》とユニークスキルについて教えてください」


「わかりました」


 いまから説明が始まる。


「あっそうだ、もう一人の貴女の方も呼びましょうか」


「呼んだか?」


「はい。いまからスキルの説明を行おうと思ったのですが長くなりそうで一応貴女も呼んでおきました」


「あぁわかった」


「はやくスキルの説明してくださいよ」


「はいはい、いまから説明しますよ」



「まず《創造》の方ですがこれは一応神として誰でもできることです。使うにはMPの方を使用します。創造するものによって使うMPは比例しますが、大体何でも作り出せます」


「「へぇ」」


「次に《霊視》の方ですが、簡単に言えば幽霊が見えるようになるだけです。貴女の場合は、もう一人の貴女が見えていたから、このようなユニークスキルになったのだと思われます」


「私のおかげってわけだな、感謝しやがれ」


「はいはい」


「最後に《霊感》ですが、これは《感知》の幽霊バージョンだと思ってください」


「大体はわかった。それと《無属性魔法》ってのは何?」


「それはですね、簡単に言えば《結界魔法》と《付与魔法》が混ざった感じですかね」


「そんな感じなんですね」


「質問は以上でしょうか」


「はい」


「では初期装備を準備しておきました。それと貴女達が行く楽園の家の方にスキルの扱い方や図鑑、生産活動に必要なレシピや道具を準備しておきました」


「ありがとうございます」

「ありがとな」


「では、準備はよろしいですか?」


「はい」「あぁ」


「では新たな生をお楽しみ下さい」


 そういって辺りはどんどん明るくなって行った。

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