第16話 新たなパーティーメンバーと宴会告知
執務室についていく間、なぜか一緒についてくる祭壇で祈っていたシスター服の少女がいったい何者か気になって、
(『鑑定』)
と念じると、
名前:アリス・テラ・ノクタス 年齢:15歳
Lv.25 Exp.400/640
ステータス
HP:1000/1000
MP:100000/100000
STR:1000
ATK:1000
VIT:1000
DEF:1000
MAG:1500
INT:2700
RES:2700
DEX:1200
AGI:1500
LUK:300
スキル:魔術創造
称号:ノクタス王国第1王女・夜明けの魔術姫・お転婆姫
魔術適性・適性属性:光・闇・聖・星(固有)
と出てきて、思わず吹き出しそうになって寸前でこらえ、視界共有魔法シェアビジョンでほかのパーティーメンバーに見せ、そのまま執務室に向かってついていった。
国王様の執務室につくと、国王様がさっそく、
「勇者様御一行も気づいておられるようだがそこのシスター服を着た一見おとなしそうな女の子は私の娘、第1王女のアリスだ。まぁ、おとなしそうに見えて実のところものすごくお転婆なわけだが。」
と紹介してきて、王女様が、
「初めまして。カイル様、アイリス様、アッシュ様、サラ様。ご紹介にあずかりました、第1王女のアリスです。よろしくお願いします。」
といい、その後、後ろに炎を幻視しそうなほどの怒気を出し、くるりと国王さまのほうを振り向いて、
「お・と・う・さ・ま?だ・れ・が・お・て・ん・ば・で・す・っ・て・ぇ!?ひ・ね・り・つ・ぶ・し・ま・す・わ・よ?」
といい、さらにはものすごい量の魔力を練りだしたので、アイリスに目配せして、ハリセンを出してもらい、貸してもらって、空間魔法、ワープゲートを出して、その場からアリス様の真上につなげ、それなりに力を入れて、ヘシコン!と頭を叩くと、一気に怒気が収まり、叩かれた部分を押さえて、
「いったぁ!なに?何なのよ?」
と言いつつ、周りを見回していたので、ディメンションホーム内に入れておいた手と、ワープゲートを通してもう一発、今度は痛くない程度まで力を抜いて頭を叩いた、というよりは撫でた。そして、そのままハリセンを目の前にもっていくと、心霊現象か何かだと思ったのか、
「ひぃ!」
と言ってしりもちをついた。そして、僕らのほうを向いて、ようやく気付いたのか、
「あぁ!!カイル様ですね!もう、びっくりしましたわ。」
といったので、ディメンションホームから手を出し、ハリセンを見せてからアイテムボックスにしまった。
「そうだよ。あれ以上は危険だったから止めさせてもらったんだ。間違いなくこの1室くらいは吹き飛ぶほどの魔力を練っていたからね。下手すると城ごと吹き飛んでたかも。知らない人、たぶん、死んでたよ?」
というと、
「すみませんでした。」
と頭を下げてきたが、ここで謝るべき人は違うので、
「いや、謝るべき人、違うよね?」
というと、ハッとして、
「ごめんなさい。」
と国王様に頭を下げた。すると、国王様が、
「いや、いいよ。これからは気を付けてくれ。」
と、言いつつ、ぼくらに、
「止めてくれてありがとう。前もあれで城の一画が吹き飛んで修理大変だったからね。」
と言って頭を下げてきたので、
「いやいや、いいですよ。それで、ここに呼んだ要件って何ですか?このため、ではないですよね?」
と訊くと、
「ああ、忘れていた。アリスを連れて行ってやってくれないか?」
と言われて、少し考えて、
「僕はいいんですけどみんなは?」
とみんなに振ると、
「「「いい(わ・ぜ)」」」
と言ってくれたので、とりあえずみんなと同じく、魔法を付与した魔石を渡しておいた。そうして新たなメンバーとの出会いは終わった。
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