第10話 会議

 家に着くと、僕は、

「ただいま~」

アイリス、アッシュは

「お邪魔しま~す」

と言って家の扉を開け、

「お帰り~ それとアイリスちゃん、アッシュ君、いらっしゃい。」

という母の声を聞きながらみんなで2階の僕の部屋へ歩いて上がって行った。そして、僕の部屋に着くと、僕は、アイリス、アッシュに、

「さ、入って入って。」

と言うと同時に先に二人を中に入れ、唯一残してあった椅子2つとベッドにそれぞれ腰かけた。そして、ディメンションサーチで探っていた時に見つけたミノタウロスの出てきた森にあるとてつもなく邪悪な気配のことを話そうから、と思い、口を開いた。

「戦い終わってからずっとディメンションサーチで探ってたんだけど、森の奥のほうにとてつもなく邪悪な気配を持った人型の存在がいるんだけど、どうしよう?確実にやばいやつなんだけど。」

と二人に訊いてみると、アッシュが

「そんなにやばいの?」

と訊いてきたので、頷きながら、

「うん、さっき戦ったグレーターデーモンの100倍、いや、1000倍はやばい二人を守りながらの戦闘になると危険度は大変なことになりそうなんだよね。おそらく向こうは二人を狙ってくるだろうし。出来れば一緒に行くのはどっちか片方だけがいいかな。遠隔で鑑定してみたらあいつの弱点は聖属性みたいだったから出来ればアイリスのほうがいいんだろうけど。」

というと、アッシュが、

「わかった。じゃぁ、俺はここで待ってるわ。」

と言ってくれたので、

「ありがとう。アイリスはどうする?行きたくなければ来なくてもいいけど。」

と訊くと、

「足手纏いになるかもしれないけど行ってみるわ。何事も経験だし。」

と言ったので、

「了解。じゃぁ、行こうか。」

と言って、エリアテレポートを発動しておそらく魔人と思われる存在のもとへ行ったのだった。

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