第8話 上位悪魔(グレーターデーモン)戦

 休憩しているうちに眠ってしまったのか、微睡んでいるときに、メモリーに、

(カイル!!おーい、カイル!!アイリスからテレパシー届いてるよ!!起きて!!)

と言われて、やばっと思って飛び起き、アイリスからのテレパシーを急いでオンラインにして、

(ごめん、アイリス。寝てしまってた。どうしたの?)

と応答すると、

(あ、カイル出てくれたよかったぁ~、何かあったんじゃないかって心配したけど寝てただけだったんだ。あ、それでね。ディメンションホームの中に家を入れて持っていけないかと思って。そしたら宿代浮くでしょ?)

と言ってくれたので、数瞬、思考加速を使って考え、いいアイデアだと思ったので、

(うん、そうだね.アッシュにも伝えよう。僕から繋いでこの会話に参加してもらうよ。)

と言って、アッシュへの回線を繋いだ。そして、アッシュはすぐにとったので、アイリスとの会話に埋め込んで、グループで会話し始めた。

(アッシュ、今アイリスと話してたんだけど、ディメンションホームに家を入れて持っていこうと思うんだけど、どう思う?後、今思いついたけど馬小屋と馬も。)

と訊くと、

(いいんじゃないか?宿代も浮きそうだし。けど空き家なんてあるのか?)

と訊き返されたので、

(それはわからないけど村長さんあたりに訊けばわかるんじゃない?)

と返事すると、

(そりゃそうだな。分りもしないことで悩んでもしょうがないし、訊くだけ聞いてみるか。)

と言ってくれたので、

(うん、それじゃぁ、いったん僕の家に来てくれる?母さんには伝えとくからさ。)

と言って、一旦回線を切った。そして、テレポートで1階に行き、母さんに、

「あ、母さん、もうすぐアッシュとアイリスが来るから。来たら知らせてくれる?」

と伝えると、

「わかったわ。」

と言ってくれたので、またテレポートで部屋に戻った。しばらくして、アイリス、アッシュの順番にやってきたので、二人を迎えに行って、テレポートで部屋に戻った。そして、

「家の話だけど、最低条件として、少なくとも寝室3つ以上、リビング、ダイニング、キッチンがそれなりに大きいこと、一応客間もあったほうがいいよね。てことは平屋なら相当大きくないといけないけど、スペースを取りすぎるから却下、2階建てってことでいいよね。」

と確認すると、

「うん、そうだ(な/ね)」

と答えてくれたので、取り敢えず、1階に降り、母さんに、

「ちょっと村長さんのところと父さんのところに行ってくる。」

と伝えて、

「わかったわ。行ってらっしゃい。」

という返事を聞いてからテレポートで村長さんの家に向かった。村長さんの家に着くと扉をノックし、

「村長さん、いらっしゃいますか?」

と尋ねると、

「ああ、カイル君か、いるよ。ちょっと待ってくれな。よいしょっと。」

と言って、数秒後、内側から扉が開き、村長さんが出てきて

「どうしたんだ、カイル君。何か欲しいものでもできたのかい?」

と訊かれたので、

「ええ、1軒家が欲しいんですよ。空き家ってありますかね?」

と訊くと、

「おお、あるよ。ただ、そのあたりの家で丸ごと不審な死が相次いでいてな。不吉なんじゃよな。カイル君があのミノタウロスに襲われた方向とも一致するから余計じゃな。」

と言われたので、ディメンションサーチでそのあたりを見てみて、鑑定してみると、非常にまずいことになっているのがわかったので、

「アッシュ、アイリス、めちゃくちゃまずいことになっているから早くいかないとまずい。すぐに行こう。村長さん。後で迎えに来るので、家の中で待っていてください。」

と言って、ディメンションサーチに映る外に出ている人全員にディメンションバリアを張りつつ、すべての家にディメンションウォールを張ってからテレポートで向かった。そして、並列思考で妨害解除と、ディスペルを同時に使おうとしたが間に合わず、悪魔召喚を許してしまったので、自分たちごとディメンションウォールで閉じ込め、戦い始めた。まず、手始めに父さんから貰った剣に絶対切断・ディスインテグレーションを付与し、切りかかると、案の定回避されたので並列思考、思考加速を起動しながらヘイストⅫを発動、裏に回って背中から1閃、消滅させようとしたがまだしぶとく生き残っていたので、念の為、ディスインテグレーションを10個多重発動して、完全に消滅させた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る